サイト売却を決める際に、「いつサイトを売却すべきか?」というタイミングの問題に直面することがありますよね…一般的にサイト売却を決めるキッカケとして「サイトの売上が下がってきた」「サイト運営に割くリソースが無くなってきた」など、様々な理由が挙げられます。
しかし、一番おすすめできるサイトの売却時期としては、サイトの売上が伸びているタイミングなんですよね。そこで今回は、売上が右肩上がりに伸びている時こそサイト売却すべき3つの理由についてお話していきます。
そして、結論としてはこのようになります。
- サイトの売却価値が比例して上がりやすい
- いつサイトの売上が下がるか分からない
- 複数の買い手候補を見つけやすくなる
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1.サイトの売却価値が比例して上がりやすい
まず、サイトの業績が勢いよく上がっている時は、それに比例して売却価値も上がるということを覚えておいてください。
関連記事「相場より高値で売れやすいサイトの特徴5選」でも解説したように、直近の業績が伸びていて勢いがあるようなサイトは、相場より高値で売れる傾向があります。
その主な理由としては、サイトの価値は直近の業績によって常に変動しているため、”時価”によって売却金額が決まることが一般的だからです。
ここで突然ですが、皆さんに質問があります。
これら2つのサイトの内、どちらの方がより高値で売却できると思いますか?
- 去年の月間利益が30万円で、直近の利益が10万円のサイト
- 去年の月間利益が10万円で、直近の利益が30万円のサイト
正解としては2.去年の月間利益が10万円で、直近の利益が30万円のサイト、になります。
もちろん例外もありますが、時価(その時々の市場価格)によってサイトの売却金額を算出すると、直近の売上がより高い後者の方が、高値で売買されやすくなります。
つまり、基本的にサイトを売却するタイミングとしては、売上が下がっている時ではなく、むしろ売上が上がっている時がおすすめと言えます。
また、サイト売却を検討すべき時期について、「サイトの業績が右肩上がり」に加えて、その他にこれらのような状態も挙げられます。
- サイト運営を引き継ぎやすい仕組み化がすでに出来ている
- 自分の力で伸ばせるであろう業績の限界に近づいて来た時
- 次のステージに進むための事業資金や投資資金が必要な時
- 現状のサイト運営にやる気を感じられず新しい事を始めたい時
- 今の状況ではこれ以上の業績アップを見込めないと思った時
まとめると、業績が右肩上がりに伸びている時こそ、あえてサイト売却を検討するのがおすすめと言えます。
2.いつサイトの売上が下がるか分からない
2つめに、いつサイトの売上が下がるかは誰にも分からないので、業績が何かしらの理由で右肩下がりになる前に、売却した方が良いという考え方です。
ここで、皆さんにまた質問があります。
「あなたの運営サイトの収益やPV数が将来的にいつ下がるか、正確に予想することはできますか?」
きっと、この質問を答えることは難しいですよね。
なぜなら、たとえ今は売上が順調に上がっているように見えても、グーグルのアップデートなどの影響を受けてしまい、自分のサイトの業績が一夜にして激減してしまうリスクが、潜んでいるからです。
具体例として、サイトの業績が一瞬にして激減してしまう要因をいくつか挙げると、このようなケースが考えられます。
- サイトの売上の大半を占めていた広告主が広告掲載をやめてしまい、売上が一気に激減
- コンテンツの一部がペナルティ対象を受けてしまい全体のサイト評価が一気にガタ落ち
- 直近のアップデート対策に付いていけずサイトの業績が右肩下がりに減ってしまう
実際のところ、すでにサイトの更新が止まっていたり、サイトの業績がさがり始めているのにも関わらず、具体的な対策もできずに惰性でサイト運営を続けている方もいるはずです。
売主のなかには、サイトの業績が下がり続けている状態やサイトが放置気味になってしまった後に、サイト売却を検討する人が多いのも事実です。
しかし、当然ですが売上やアクセスが激減したサイトを好き好んで買いたがる買い手は、比較的に多くはいません。
例えば、売却金額が全く同じ「300万円」のサイトが2つあるとします。
①去年の月間利益が5万円で、今年の月間利益が20万円のサイト
グーグルのアップデート後に業績アップ、PV数も急上昇中
②去年の月間利益が50万円で、今年の月間利益が20万円のサイト
グーグルのアップデート後に業績ダウン、PV数も減少中
つまり、今年の利益は両者とも同じ数字ですが、直近の勢いに大きな差があります。
もし仮にあなたがサイトの買い手だとしたら、より業績に勢いのある前者の前者のサイトを購入するはずです。
もちろん、なかには逆張り的な発想で、あえて勢いがなくなっている②のサイトを購入して、テコ入れして伸ばそうと考える買主も少なからずいます。
ただ、一般的にはより勢いのある①のサイトを買う人が多数派で、直近の勢いがない②のサイトを買う人は少数派になりますよね。
まとめると、いつあなたの運営サイトの売上が下がるかは誰にも分からないので、業績が勢いよく伸びている間にサイト売却を試みるのがおすすめです。
3.複数の買い手候補を見つけやすくなる
最後に、サイトの業績が右肩上がりに伸びている時にサイト売却をすると、複数の買主候補を見つけやすくなることが挙げられます。
直近の業績が勢いよく伸びていて人気があるようなサイトは、業界内での存在感も強くなり様々な方面で注目を浴びることができます。
そして、複数の買主候補があなたのサイトに興味を示してくれれば、希望の売却金額よりも高値で売れる確率がグッと上がります。
例えば、希望売却金額が1000万円の案件があるとします。
そこに買収オファーを出したA社、B社、C社が、競り合う形で売却金額が、このように勝手に増えていくようなケースです。
具体例 )順序系列
- どうしても本件を買収したいA社は、より良い条件として買収金額1100万円を提示
- 一方でその話を聞いたB社はA社よりも高い買収金額1200万円を提示、
- そこでC社はB社よりも高い買収金額1300万円を提示しました
- しかし最終的にA社が1500万円という最高の買収金額を提示して売主と最終合意
つまり、複数の買主候補から人気があるような売却案件は、まるでオークション形式のように当初の売却金額よりも遥かに高くなることがあるんですよね。
ただし、サイトの売却時期を検討する上での注意点もあります。
ビジネスの世界には、主に4つの成長曲線があることで知られています。
- 創業期(新しくサイトを立ち上げる初期の時期)
- 成長期(サイト運営の業績が上昇していく時期)
- 成熟期(業績の伸びが落ち着いて横這いの時期)
- 衰退期(サイト運営の業績が下降していく時期)
理想的な売却時期としては、②成長期と③成熟期の間か、成熟期の時がおすすめです。
しかし、まだ当分の成長が期待される成長期の真っ只中にいるような場合は、サイトの売却時期としては少し早すぎるので、そこは見極めが必要です。
また、③成熟期を過ぎて④衰退期に入ってからサイト売却を検討すると、今度は良い条件で買収してくれそうな複数の買主候補が見つかりづらくなるので、交渉面で不利になってしまいます。
ですので、ポイントとしては成熟期の直前などにサイト売却を検討して、再成長期へと導いていくれそうな買主に引き継いで、新たなシナジーを期待するのが理想的なサイト売買の時期と言えます。
まとめると、複数の買主を見つけて有利に交渉を進めるためにも、ベストなタイミングの成長曲線の時に売却するのがおすすめです。
以上、いかがでしたか?
今回は、おすすめのサイト売却時期として、サイトの業績が伸びている時こそ売却すべき3つの理由についてお話しました。
- サイトの売却価値が比例して上がりやすい
- いつサイトの売上が下がるか分からない
- 複数の買い手候補を見つけやすくなる
今後、サイト売買を検討している方は、ぜひ参考にしてもらえればと思います。