今回はサイト設計の根幹となるビジネスモデルの違いについて解説していくんだけど、この部分を抑えているどうかで今後のサイト運営に大きく影響するから、振り返りの意味でもぜひ参考にしてね。
PV型と販売型とは
まずサイト設計の段階でマネタイズの形式を事前に決めておく必要があるんだ。
それには主に、2種類あって1つはPV型で、とにかくPVをたくさん多く集めて、アドネットワークとかグーグルアドセンスによる広告収入がPVに比例して売上が増えていくというビジネスモデルなんだ。
例えば、ゲーム攻略サイトとかも完全にその例でPV型のビジネスモデルに当てはまるし、他には芸能ニュースやゴシップに関するサイトなども該当するよ。
もう1つの販売型は、PVの獲得を度外視してコンバージョンが出るキーワードで上位表示をとって、なにか商品やサービスをサイトで販売して成果報酬型で成り立つビジネスモデルなんだ。
具体例を出すと、特化型ブログサイトで英会話教材やオンライン英会話サービスをサイトで紹介してコンバージョンに繋げたり、サイト運営者自身が読者に向けて有料で英会話講座を提供してみたり。
つまり、サイト制作をする設計の段階でそれらの違いを考慮しながら、PV型と販売型のビジネスモデルのどちらかを選ばなきゃいけないんだよね。
販売型がオススメな理由
2つの型のうちどちらからオススメなのかというと、よほどの資金力がない場合は販売型のビジネスモデルの方が現実的なんだ。
理由は2つあるんだけど1つはグーグルのアップデートの傾向にあって、もう1つがコスト面の違いにあるんだよね。
PV型ってそもそも、とにかくPVを集めるために記事を大量に作る必要があって、膨大な記事をサイト内に抱えることになるから、よほど組織化しないかぎり記事のメンテナンスを丁寧に行うことが難しくなってくるんだよ。
具体的にいうと、SEO効果でとても重要な部分である内部リンクの設計を細かく緻密に行うのが、記事数が多すぎるがゆえに困難な作業になってしまうんだ。
だから、情報量は多いから一時的にドメインパワーが強くなるんだけど、どこかのタイミングのアップデートで落ちてしまう可能性が高いのがPV型の特徴なんだよね。
ちなみにこれの最たる例がキュレーションメディア*で、一時はアルゴリズムをハックして物凄い勢いで上位表示に食い込んでいたんだけど、事実としてアップデートの度に順位が落ちているのが現状なんだ。
*キュレーションメディア・サイトとは、特定のテーマに沿って情報を収集・編集したウェブサイトです。 検索エンジンの上位記事やSNSの投稿内容から手作業によって、またはアルゴリズムやクロールにより情報を取捨選択して転載するウェブサイト。まとめサイトも同義語です。
あと2つめの理由であるコスト面についてなんだけど、販売型のビジネスモデルの場合だとサイト内の記事数が100記事程度でも、コンバージョンが出るキーワードさえ上位表示ができれば、月数百万という売上が立つこともあるんだよね。
ただその一方でPV型だと100記事とかだと話にならなくて、とにかく記事を大量に作る必要があるので、コストがとてつもなく掛かってしまうんだ。
それこそ、本当に上を目指すのであれば何千記事、何万記事とかそういった規模感が求められるので、基本的にPV型はコストが増えやすいんだよね。
だから、前提として資金力やアルゴリズムを自動的にハックできるような技術力がないかぎり、そもそも戦う土俵にすら上がれないんだ。
つまり、組織化してアップデートに対して明確な戦略を描けない人は、販売型のビジネスモデルの方がオススメということだよ。
PV型のデメリット
PV型のマネタイズを最適化するにはアドマネジャーというグーグルの広告管理プラットフォームがあるんだけど、デメリットとしてそのツールを未経験者が使いこなすこと自体が難しいんだ。
その理由としては、そもそも設定の難易度が高いという点と日本語のアドマネジャーに関する情報が少ないため、解決方法を調べるとなると英語の記事を参考しないといけないこともあるんだよね。
ちなみに、販売型でやる場合もコンバージョンを取る記事とアクセスを集める記事の2 種類を作る必要があって、もちろん前者の記事だけでも上位表示に成功すればマネタイズは可能なんだけど、それだけだと全体のアクセスがなかなか集まらないし、ドメインのパワーもそこまで強くはならないんだ。
だから、結果的にはPV型に近い記事を作ることもあるんだけど、だけどその数が少なくて済むので販売型の方が優位性があるってという結論になるんだ。
まとめると、もちろん状況にもよるんだけどPV型は基本的に強者の戦いになるので、資金力がない場合は販売型のビジネスモデルの方がオススメだよ。

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