いざサイト売買を始めようと思っても、そのやり方や業者の選び方が分からない…なんてことがありますよね。サイト売買のやり方にはいくつかありますが、間違った方法で行なってしまうと、取り返しのつかない失敗に繋がることもあります。そこで今回は、サイト売買を始めるにあたって、最もリスクの低いスタンダードな方法をご説明していきます。
そして、結論としてはこのようになります。
- 信頼できるサイト売買業者のプラットフォームを利用する
- 業者を選ぶには3つの基準がある(①手数料の有無②サポート内容③直近の実績)
- 個人間で取引を行う場合は、売主と買主間でトラブルになるリスクがある
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1.信頼できるサイト売買業者のプラットフォームを利用する
まず第一に、サイト売買業者のプラットフォームを利用することが、最もスタンダードなサイト売買のやり方だということを覚えておいてください。
取引の流れとしては、サイト売買業者が運営するプラットフォーム内で、売主が売却したいサイトの案件内容を掲載して、買主候補からのオファーを待ちます。
一方で、買主はプラットフォーム内で掲載されている売却案件のなかから、気になる魅力的な案件を探し、売主に対して買収交渉などのアプローチをします。
もちろん、サイト売買業者のプラットフォームを利用する方法以外にも、個人間でサイト売買の取引を成立させることはできます。
例えば、業界内で誰もが知るような人気のあるサイトをあなたが運営しているとして、他の会社や個人の方から、直接的に買収オファーを提案されるようなケースです。
しかし、ここではより再現性の高いサイト売買の方法である、「サイト売買業者のプラットフォームを利用する方法」について説明していきます。
まず、売主の方はサイト売買業者のサイトに会員登録して、これらのような情報を掲載内容に記載する必要があります。
- 希望のサイト売却金額
- 売上、経費、 営業利益
- 月間のアクセス数など
その他にも、運営しているサイトの特徴が買主候補に伝わるように、掲載案件についてより詳細に説明できる概要欄の記入なども求められます。
そして、買主はそのサイト売買業者のプラットフォーム内にある売却案件の中から気になるものを見つけたら、売主にコンタクトしてそこから交渉を始める形となります。
まとめると、サイト売買の取引をしたい場合は、信頼できるサイト売買業者のプラットフォームを利用することがおすすめです。
2.業者を選ぶ基準は「手数料の有無」、「サポート内容」と「直近の実績」
2つめに、サイト売買の業者を選ぶ基準としては、主にこれらの3つが挙げられます。
- 手数料の有無(売却手数料などの有無)
- サポート内容(カスタマーやリーガルなど)
- 直近の実績(直近の成約率や交渉数など)
国内には、サイト売買のプラットフォームを運営している会社が、全部で約20社あると言われています。
ですので「何を基準にしてサイト売買業者を選んで良いのか分からない…」という方は、これらの基準を参考にしてもらえば思います。
まず手数料の有無についてですが、通常のサイト売買業者は売主と買主間で取引が成立した際に、成約手数料というものを頂いています。
よくある成約手数料の相場としては、このようなタイプに分けられます。
- 売主への成約手数料が無料、買主への手数料が5%
- 売主と買主ともに成約手数料が5~10%掛かる
- 売主と買主ともに成約手数料が掛からない
例えば、あなたが運営しているサイトを500万円で売却した場合、売主への成約手数料が無料であれば1円も業者に支払う必要はありませんよね。買主においては、業者に5%の手数料として、25万円を支払う必要があります。
ただし、業者によっては売主と買主の両方から手数料を貰っているところもあります。
もし、あなたが自身の運営サイトを1000万円で売却した場合、売主への手数料が5%であれば50万円を業者に支払います。そして、買主手数料が10%の場合であれば、買主は100万円を業者に支払わなければいけません。
一方で、稀に売主と買主ともに、成約手数料が掛からないケースもあります。
その場合はもちろん、500万円もしくは1000万円でサイトを売却・買収したとしても、売主と買主は両方とも業者に1円も手数料を支払う必要はありません。
しかし、「安かろう、悪かろう」でサイト売買業者がいくら価格面で優れていても、サポート面での対応が良くなければ、それは元も子もないですよね。
そこで次に、業者を選ぶ際に役立つ基準となるのが、そのサポート内容です。
サイト売買業者が提供するサポート内容の例としては、このようなものが挙げられます。
- サイト売買の取引成立時に活用できる契約書の雛形を無料配布
- サイト譲渡金の送受が安心してできるエスクローサービス*
- サイト売買に関する情報提供やカスタマーサポートなど
ここでは、サイト売買の仲介サポート内容の中でも大切な部分となる「エスクローサービス」について、ご説明します。
そもそも、エスクローサービスとは、サイト売買の取引が成立した際に、安全性を保証する仲介サービスのことです。 売買の当事者以外の第三者が決済を仲介して、代金を一時的に預かります。
エスクローサービスの具体的な流れとしては、このようになります。
- 買主がサイト売買の仲介業者へ譲渡金の支払いを行う
- 支払いが確認できれば、売主がサイト引き継ぎの作業を開始
- サイト譲渡後に買主のほうで検収を行い、問題がなければ仲介業者が売主へ譲渡金を送金
つまり、サイト売買業者を選ぶ際に意識したい点は、なるべく仲介手数料が安く、そして安心してその会社のエスクローサービスを利用できるかどうか、という所になります。
そして最後に、業者を選ぶ3つめの基準として、直近の実績がどれくらいあるのかもポイントになってきます。
例えば、いくら案件の掲載数が数千件以上もあるようなプラットフォームだとしても、直近の取引成約数と成約率が低ければ、あなたがたとえ案件を掲載したとしても、買主がすぐに見つかることはなく、サイト売却ができる可能性はとても低いです。
つまり、どれだけ売買の取引が直近で活発に行われているかだったり、そのプラットフォーム内で魅力的な案件がどれほど直近で集まっているかが、大事になります。
まとめると、サイト売買業者を選ぶ基準としては、①仲介手数料がどれだけ安いか②安心してエスクローサービスを利用できるか③直近の運営実績がどれほどあるのか、の以上3つを意識してもらえばと思います。
3.個人間取引は売主と買主間でトラブルになるリスクがある
最後に、サイト売買業者などの第三者を全く仲介しないで行う「個人間取引」は、売主と買主間でトラブルが起きやすいと言えます。
そもそも前提として、一般的なサイト売買の取引方法は全部で3つあります。
- 個人間取引:サイト売買業者等の第三者を仲介せずに売主と買主間のみで完結する取引方法
- 直接取引:サイト売買業者のプラットフォームを利用して売主と買主間で直接的に取引する
- 仲介取引:交渉のやり取りや取引成立までに必要な手続きを仲介業者にお任せして取引する
個人間取引のメリット・デメリットとしては、このようなものが挙げられます。
- メリット:仲介手数料を支払う必要がなくなるのでコストメリットがある
- デメリット:契約内容や譲渡金の送受、サイトの引き継ぎ面で揉めやすい
個人間取引では、売主と買主の間に中立的な立場で物事を進められる仲介者がいないので、取引の段階が進めば進むほど、トラブルが起きる可能性がどんどん増えると言えます。
具体例を出すと、売主にとって不利な契約内容を買主が一方的に用意して、契約締結をしてから後々になって不利益を被ってしまう。
逆もしかりですが、買主がサイト譲渡金を支払ったにも関わらず、売主からサイトの譲渡がされずに譲渡金を持ち逃げされてしまったり。
あるいは、売主がサイト譲渡の入金前にサイト引き継ぎの作業を完了させたのにも関わらず、買主からなかなか譲渡金の入金がされないようなケースも考えられますよね。
しかし、そこに信頼できるサイト売買業者が中立的な立場として、双方間の間に入ることによって、より安心して取引を進めることができます。
例えば、サイト売買業者が提供する契約書の雛形を使うことによって、双方に公平な契約書を結ぶことができますし、エスクローサービスを利用すれば、譲渡金の送受を行う際に発生するトラブルも避けられますよね。
まとめると、サイト売買の個人間取引は、トラブルになるリスクがあるので、信頼できる仲介者を通して、サイト売買の取引を進めることがおすすめです。
以上、いかがでしたか?
今回は、主にサイト売買のやり方、サイト売買業者の選び方についてお話しました。
- 信頼できるサイト売買業者のプラットフォームを利用する
- 業者を選ぶ基準は手数料の有無、サポート内容と直近の実績
- 個人間取引は売主と買主間でトラブルになるリスクがある
今後、サイト売買を検討している方は、ぜひ参考にしてもらえればと思います。