気になるサイト売買(M&A)の相場事情について【3つの観点から解説】

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サイト売買を行うにあたって、まず事前に知っておきたいのがその”相場事情”について、ですよね。そこで今回は、どのくらいの相場でサイト売買の取引が行われているのか、直近の相場の傾向はどうなのか、相場より高値で売れることはあるのか、の主に3つの点を解説していきます。

 

そして、結論としてはこのようになります。

 

  1. サイト売買の相場は営業利益の1〜2年分で取引されることが多い
  2. 直近ではグーグルアップデートの懸念により相場が下がっている
  3. なかには相場よりも遥かに高値で取引されるケースも存在する

 

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1.サイトは営業利益の1年から2年分で売れやすい

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まず、一般的なサイト売買の相場としては、サイト上で発生する営業利益の1年から2年分で売れることが多い、ということを覚えておいてください。

 

つまり、月に10万円の営業利益が出ているサイトであれば、大体120万円から240万円で売れやすい、ということです。

 

例えば、Aさんが運営している月25万円の利益があるサイトが、営業利益の1年分=12ヶ月分で売れたとしたら、その売却額は300万円(25万円×12ヶ月)になりますよね。

 

一方で、営業利益の1年と半年分(18ヶ月分)で売れることができたら450万円(25万円×18ヶ月)、2年分(24ヶ月分)であれば600万円(25万円×24ヶ月)という売却額をAさんは得ることができます。

 

ただし、これはあくまでもサイト売買の相場になるので、場合によっては営業利益の1年分以下で売れることもありますし、反対に営業利益の2年分以上で売れることもありえます。

 

また、なかには売上と営業利益*を勘違いしてしまい、売上額の1年から2年分がサイト売買の相場だと思っていると、実際の相場からは大きく離れてしまうので注意が必要です。

 

*売上と営業利益の違いについては、関連記事「サイト売却額を知るための3つの指標」にて、詳しく説明しています。

 

まとめると、サイト売買の相場を知る1つめのポイントとしては、営業利益の1年から2年分で売れることが、よくある一般的なケースということです。

 

2.Googleのアップデート懸念による相場の下落

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2つめに、グーグルのアップデート懸念によって、最近では以前よりも相場が下がっていることが挙げられます。

 

具体的には、営業利益の1年分、あるいは1年分以下で売却されるケースも増えてきているということです。

 

近年、グーグルが年に数回行う「コアアルゴリズムのアップデート」による影響で、多くのサイトがアクセス数や売上の減少を経験していますよね。

 

例えば、このような事例がそれに当てはまります。

 

  1. アクセス数が多いトレンド系サイト:アップデート後にアクセス数が大幅に減ることによって、アドセンスの広告収入も比例して減少してしまう
  2. SEO流入が多いアフィリエイトサイト:検索エンジンに上位表示されていたキーワードの順位が大幅に下がってしまい、アフィリエイトの収益も減ってしまう

この様なグーグルアップデートによる影響で、サイト購入後にその価値が大きく下がってしまうのではないかと、買い手側は懸念しているんですよね。

 

だからこそ、サイトの買主は最初に投資した金額をなるべく早めに回収したいと考えるので、営業利益の1年分程度で売れることが最近では増えてきています。

 

まとめると、サイト売買の相場事情を知る2つめのポイントとしては、アップデートの懸念によって相場より安い金額で取引が成立することもあり得るということです。

 

3.通常の相場よりも高値で売れるケースもある

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最後のポイントとしては、サイトの価値が高いと買主から判断されれば、相場より高値で売れることもあるということです。

 

具体的に言うと、営業利益の3年から5年分でサイト売買の取引が成立するようなケースがあります。

 

あくまでも一例ですが、このような特徴を持ったサイトは比較的に高値で売れやすいです。

 

  1. 成長性のある市場・ジャンルのサイト
  2. 直近の売上が右肩上がりで勢いがある
  3. オリジナルティがあり差別化できている

また、マネタイズの方法が複数あり、アクセスの流入元もいくつかに分散されていれば、コアアップデートの懸念も払拭することができるので、買い手側にも良い印象を与えられます。

 

例えば、サイトのマネタイズ方法として、アドセンス広告だけに頼るのではなく、月額課金制で純広告を掲載してくれるスポンサーをつけたり。

 

あるいは、特定商品のアフィリエイト報酬に偏るのではなく、より幅広い商材の取り扱いに対応してマネタイズポイントを分散化させたり。

 

アクセスの流入元に関しても同じで、SEO以外にも、SNSやその他ニュース媒体等からの流入元が複数あれば、より価値の高いサイトとして評価がされやすくなります。

 

つまり、そのようなサイトであれば、たとえアップデートの影響でSEOの順位変動が起きた際にも、アクセスや収益が大幅に下がることはないと、買主候補の方にもアピールができますよね。

 

まとめると、サイト売買の相場を知る3つめのポイントとして、買主からサイトの価値が高いと判断されれば、相場より高値で売れるケースもあるということです。

 

以上、いかがでしたか?

 

今回は、サイト売買の相場事情について3つの観点から解説しました。

 

  1. 一般的には営業利益の1年から2年分で売れやすい
  2. コアアップデートの懸念で相場が下落することも
  3. サイトの価値が高ければ高値で売れる可能性もある

今後、サイト売買を検討している方は、ぜひ参考にしてもらえればと思います。