サイト売買(M&A)成立後にやるべき3つのコト【流れを解説します】

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サイトM&A初心者の方は、サイト売買の取引が成約した際に、一体なにから始めていいのか分からないものですよね。しかし実は、成約後にやるべきことは、一通りの決まった流れがあります。そこで今回は、サイト売買が成立した後の流れを知るために、サイト売買成立後にやるべき3つのコトについて解説していきます。

結論から言うと、サイト売買が成立した後にやることは、全部で3つあります。

  1. サイト譲渡金の入金を確認する
  2. サーバーとドメインの移行を行う
  3. サイト運営の引き継ぎ作業をする

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1.サイト譲渡金の入金を確認する

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まず、売主と買主がサイト譲渡契約書にサインした後に行うことは、譲渡金の入金を確認することです。

通常、サイト売買業者のプラットフォームを利用して取引を行う場合は、エスクローサービスでサイト譲渡金の送受を行います。

ここで、エスクローサービスの具体的な手順を説明するとこのようになります。

  1. 買主がサイト売買業者に譲渡金を送金
  2. 売主はサイト譲渡金の入金を確認する
  3. サイト運営の引き継ぎ作業を行う
  4. サイト引継ぎ後に検収作業をする
  5. 業者が売主に譲渡金を送金し取引完了

つまり、サイト売買成立後に行うこととしては、1.「買主がサイト売買業者に譲渡金を送金」し、2.「売主はサイト譲渡金の入金を確認する」ことです。

この1.2.の作業を行わない限り、サイトの引継ぎ作業に進むことができないので、注意が必要です。

例えばもし、売主側がサイト譲渡金の入金が確認できていない状態で、サイトの引継ぎ作業を行ってしまうと、引継ぎが完了した後に譲渡金の未払いリスクを背負ってしまいます。

ですので通常、買主側はサイト売買業者が定める期日内に譲渡金の送金を行わなければ、引継ぎ作業に進めずにそのまま取引が解消してしまうケースもあるので注意しましょう。

まとめると、サイト売買の取引成立後にまず行うことは、買主がサイト譲渡金を送金し、売主はその入金を確認することになります。

2.サーバーとドメインの移行を行う

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2つめに、サイト売買成立後にやることとしては、サーバーとドメイン移行が挙げられます。

運営サイトの所有権を譲渡するためには、まずその管理元であるサーバーとドメインの権限を売主から買主側へと移す必要があります。

例外として、もともと売主が使用していたサーバーとドメイン会社のアカウントをそのまま買主が引き継いで、移行作業を簡潔化することも可能です。

しかし、売主が売却したサイト以外にも、複数のサイトを運営しているような場合は、サーバーとドメインのアカウントを継続して使用することが多いため、基本的にはサイト移行を行うことが一般的です。

そして、サーバーとドメインを移行する方法には主に2つあります。

  1. 売主と買主の間でサイト移行をする
  2. 専門の業者にサイト移行を依頼する

まず、1.「売主と買主の間でサイト移行をする方法」について、紹介したいと思います。

1.のメリットには、個人間でサイト移行の手続きを行うため、代行費用が掛からないという点があります。

一方で、1.のデメリットは、サイト移行に関する多少の知識と経験がないと、比較的に手間が掛かりやすいことが挙げられます。

ここで、具体的に個人間でサイト移行を行う際の手順例*を解説していきます。

*売主と買主のそれぞれの環境によって、若干異なる場合があります。

今回は、契約のドメイン会社が「お名前ドットコム」、使用するWordPressのプラグインが「All-in-One WP Migration」、契約サーバーは任意の会社とします。

【個人間でサイト移行を行う際の手順例】

  1. 買主「お名前ドットコムにて、新規IDの取得をする。取得されたIDとパスワードを売主にに連絡。」
  2. 売主「その後、指定のIDに「お名前ID付け替え」(名義の変更)をする。」
  3. 買主「ログイン後、お名前ドットコムのパスワードを変更する。」
  4. 買主「契約のサーバーにて、ドメインの設定を行う。」
  5. 売主「Wordpressのプラグイン、「All-in-One WP Migration」よりエクスポートしたサイトデータを買主に送付。」
  6. 買主「移行先サーバーのWordpressの環境に「All-in-One WP Migration」を導入し、渡されたサイトデータのインポートを行う。
  7. 売主「上記の作業が完了次第、既存サイトのデータを削除する。」

以上が、売主と買主の個人間でサイト移行を行う際の手順例となります。

続いて、2.「専門の業者にサイト移行を依頼する方法」について、紹介したいと思います。

2.のメリットには、サイト移行の手続きを専門業者に代行してもらえるため、手間がほとんど掛からないという点があります。

一方で、②のデメリットは、サイト移行の代行費用として5万円〜7万円ほどのコストが発生してしまうことが挙げられます。

よくあるサイト移行代行の流れとしては、このようなものになります。

専門業者にサイト移行を依頼する場合の手順例

  1. サイト売買業者等に移行代行を依頼
  2. NDA(秘密保持契約)にサインする
  3. 移行に必要なアカウント情報を共有
  4. 専門業者がサイト移行手続きを行う
  5. 移行代行費用として5~7万円を支払う

サイト移行の作業内容としては、そこまで難しい項目はありませんが、コストを惜しまないで手間要らずに移行作業を済ませたい人には、要検討のオプションサービスとなります。

まとめると、個人間でサイト移行を行う場合と業者に代行を依頼する場合には、それぞれメリット・デメリットがあるので、比較した上でサイト移行の作業に進むのがおすすめです。

3.サイト運営の引き継ぎ作業をする

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最後に、サイト売買成立後にやることとしては、サイト運営の引継ぎ作業が挙げられます。

サイトの所有権をサーバーとドメイン移行によって譲渡した後は、売主から買主へサイト運営の権限を引き継ぐ必要があります。

具体例として、サイト運営を引継ぐための手続きを箇条書きすると、このようになります。

  • CMS(WordPress等)の・ID・パスワードの共有
  • その他各種アカウントのID・パスワードの共有
  • 取引先や外注先、スタッフの引継ぎ
  • 顧客リストや顧客管理ツールの共有
  • お問い合わせ対応のマニュアル作成
  • サイト運営の仕方や使い方の説明
  • 各種広告の設定方法等の引き継ぎ

もちろん、運営サイトの業態やマネタイズ方法によっても、引継ぎ内容は異なってきます。

基本的な流れとしては、売主側がアカウント情報の共有やサイト運営の引き継ぎを行い、その動作を買主側に確認してもらう形となります。

例えば、買主の方は売主から引き継いだアカウント情報をもとに、ログイン動作を確認した上で、パスワード変更や所有者情報の更新を行います。

その他に、サイト運営を引き継ぐ上での疑問点や不安点があれば、この時点で密なコミニュケーションを取りながら、売主と買主の間で解決するようにしましょう。

そして、サイト運営の引継ぎ作業が全て完了した後は、買主側がサイト運営に問題がないかどうかの検収作業を行い、特に何もなければ取引が完了となります。

エスクローサービスを利用している場合は、売主によるサイト運営の引継ぎが完了し、買主による検収作業が終わって、はじめてサイト譲渡金が売主の元に着金します。

まとめると、サイト運営の引継ぎと検収作業を完了させれば、サイト譲渡金が売主に着金することになるので、これでサイト売買の取引が終了します。

以上、いかがでしたか?

今回は、サイト売買成立後にやるべき3つのことについて、お話しました。

  1. サイト譲渡金の入金を確認する
  2. サーバーとドメインの移行を行う
  3. サイト運営の引き継ぎ作業をする

今後、サイト売買を検討している方は、ぜひ参考にしてもらえればと思います。