THE ROOTS

INTERVIEW

愛と情熱と勇気をもって挑む

泉 幸典

Rocket Road株式会社泉 幸典

略歴

京都花園大学仏教学部で禅宗を学ぶ。卒業後、京都の老舗空間ディスプレイ企業吉忠マネキン株式会社でブランドショップのインテリアディレクションやデパートのショーウインドウ製作などに従事していたが、子供の頃からの夢をあきらめられず脱サラしてプロレス団体に入門。プロレスラーになる。現役引退後ホテルユニフォームメーカーに就職。新ブランド企画や商品開発、マネジメントに従事し執行役員に就任。その後、世界初と言われるロボット用アパレルメーカーRocket Road株式会社を設立。革新性、新規性、市場性、に優れた技術としてアパレルブランドでは初になる『Innovative Technologies2019』を受賞。

現在の仕事についた経緯は?

2015年の前職ユニフォームメーカー時代、縮小する純国産のアパレルの価値をなんとか広げられないかとAppleやインテルなど巨大IT企業が集まる米国シリコンバレーに単身乗り込みました。英語も全く話せずツテもないまま何度も通い続けるうちに僕の想いに共鳴してくれる現地日系の人たちと繋がりはじめ、人から人にどんどん繋いでもらい世界の大富豪ランキング常連の巨大IT企業創業者邸宅や、Facebook創業者やGoogle創業者が常連のレストラン、NYミシュラン店、LAのハリウッド俳優が常客のお店など多くのお店や会社に純国産のユニフォームを採用してもらいました。今も感謝しかありません。当時現地の経営者やテック系エンジニアと話している時に日本の未来のアパレルの話題になりそこで今後活躍を期待されているロボットたちのそれぞれの役割を視覚的に理解できる記号としてロボット用のユニフォームという新しい概念のアイデアが生まれました。その後起業してロボットアパレルメーカーRocket Road株式会社を設立しました。起業前後は心身共にキツかった時期なので家族と当時のスタッフ、そして支えてくれた米国と日本の仲間に本当に感謝しかありません。

仕事へのこだわり

ロボットウェアの開発当初は何度も失敗を繰り返しては悩み、また試作して検証試験しては失敗しての連続でした。しかし一度もできないと思ったことはありません。描いた夢は絶対実現させるまでやることを自分自身と約束しているからです。世の中に”絶対”はなくても、自分の中の”絶対”はあります。10歳の時にプロレスラーのタイガーマスク に憧れ、誰に何を言われても自分の中の”絶対”を信じて時間はかかりましたがプロ職業としてプロレスラーになれました。選手としては未熟でしたがここで見た景色と得た経験、命に関わる覚悟は今の自分の生き方を形成していると思います。
子供の頃から剣道、居合道、ラグビー、空手をしていたせいか心身共に打たれ強いかもしれません。リスクよりもワクワクが上回ることが多く昔からトライ&エラーを自然と繰り返してきた気がします。考えてから動くタイプではないので、好奇心が行動力になり走りながら考えるタイプだと思います。そのため瞬発的な判断の精度が低いためよく痛い目にあいますが、いつもタイミングよく周りの人に助けられてきました。本当に人には恵まれています。
現在ロボットメーカー15社以上と提携して各ロボットの公式ウェアのデザインから企画開発製造をしています。日本の機能性先端素材と熟練された職人の繊細な立体縫製技術、蓄積された独自の開発設計ノウハウとロボットメーカーの協力で行う検証試験によりロボット専用のウェアを開発していきます。そのため人間の洋服以上のハイクオリティのロボットウェアになりますがその技術力を前面に出したいわけではありません。一着のロボットウェアを作るためにたくさん技術者たちの思いと夢がいっぱい詰まっているんです。ロボットアパレルという新しいアパレルのカテゴリーを共創したい。新しいカルチャーにしたいと思っています。寄り道をせず、後戻りもせず、ロケットロード の名の如く一直線に”新しいあたりまえ”を生みだすために挑戦しつづけて人類の進歩の通過点になりたいと思います。

若者へのメッセージ

今を疑い、新しい常識をつくってきたのはいつの時代も若者です。自信に根拠なんかなくていいと思います。自信とは自分を信じる勇気のこと。だからこそできるかどうかではなく、やるかやらないかです。たくさん本を読んで知識や教養を得て、漫画や映画を見てたくさん感性を磨き勇気や憧れを抱き行動してみてください。今よりちょっとだけ何かが変わりますよ。失敗も成功も含めてその変化を小さな成長だと思って下さい。つづけていくとその先に同じ志の仲間と出会っていくはずです。その大切な仲間や家族を信じて自分たちのロケットロードを描いて突き進んで下さい。そして、いつかご一緒できることを楽しみしています。

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