THE ROOTS

INTERVIEW

「人生3万日」

齋藤 和寿

インバースコンサルティング株式会社齋藤 和寿

略歴

富山大学卒業後、銀行へ入社し融資業務・資産運用業務を経験。その後、外資系証券会社にて上場企業をはじめとしたM&Aやエクイティファイナンスに従事。その後は中小企業専門のM&A仲介会社にて、これまで培った金融に関する知見を駆使して数多くのM&A成立に尽力する。
証券会社時代からのお付き合いであったお客様が、転職後も「どこの”会社”か、ではなく齋藤さんという”人”にM&Aをお願いしている。」という言葉が独立のきっかけになり、インバースコンサルティング株式会社を設立。
また、数多の特殊な案件の経験から「戦略的M&Aコンサルティング」を開発。
これまでのM&Aによる取引金額の累計は約195億円に上る。

現在の仕事についた経緯は?

私は学生の頃からM&A等の投資銀行業務に憧れを持っていました。
実は『サラリーマン金太郎(マネーウォーズ編)』という漫画や『ハゲタカ』というドラマの影響を受け、「世の中にこんなにダイナミックな仕事があるのか!」と夢を見ていました。
しかし結局、「地元に帰ろうかな」という考えもあり地方銀行へ入社しました。
ただ、銀行員を経験してみて思ったことは、間接金融だけでは中小企業への価値提供には限界があるということ でした。
「お金に色はない」と良く言われるとおり、どこから借りても金利が異なるだけでほぼ一緒です。
私は、このような業界構造の中で、自分が価値を提供できているという「自己充実感」や「自己重要感」が感じ られなくなっていました。
もちろん、貴重な情報を提供したり、その他の様々な形で付加価値を生み出している優秀な銀行員の方々がい らっしゃることは分かっています。
しかし、今の環境で得られる知識・経験では自分が理想とする価値は提供できないと思い、「一生に一度の人生なのだから、以前から憧れていた投資銀行の世界へ飛び込もう!」と転職を決断しました。
数える程度しか行ったことのない東京へ出ていくことに正直不安もありましたが、運よく人に恵まれて数々のM&Aの仕事をこなし、独立をすることができました。

仕事へのこだわり

私は基本的に本業以外の面でも価値を提供することを心掛けています。
全ての仕事に言えることだと思いますが、私の仕事について申し上げると「M&Aサービスを提供すること」だけでは十分な価値提供ができているとは言えません。
例えば、売却後の資産運用のお話をさせていただいたり、相続の話をしてみたり、新規事業の話、経営について、人間心理について等々、とにかく「目の前のお客様に必要だと思うことを本業のサービスと合わせてお伝えする」ということを常に心がけています。
「本業のサービス提供だけで良い」ということは、すなわち、「他の同業者からサービス提供を受けても何も変わらない」ということであり、「別にあなたやサービス内容に価値を感じて依頼したわけじゃないですよ」と言われていることと同じことだと私は考えています。
それではとても寂しいです。
私は、仕事とは「この人を支援したい!」という気持ちと、「この人から支援してもらいたい!」という気持ち を持った者同士でやることが最高だと思っています。
また、価値提供だけに留まらず、誠実さも併せ持った上での仕事を意識しています。
例えば、耳障りの良い言葉を並べ立てるだけで、マイナス面は伏せて仕事を進める場面もあると思います。
「怒らせて取引が無くなったらどうしよう...」
こういった感情が湧き出ると思います。そういう私もそのような場面には多く遭遇してきました。
しかし、有益な情報を提供することに価値の比重が置かれているコンサルタントやアドバイザーという仕事でそれをしてしまうと、顧客のパートナーとしての価値は無くなってしまいます。
「最悪、取引が無くなっても仕方がない」と割り切って堂々と仕事をする気概をこれからも大事にしていきたいです。
このような最高の仕事をするためにも、日々自分自身をアップデートし続けることは欠かせないです。

若者へのメッセージ

人生は、若い時ほど「時が過ぎるのは長い」と感じ、年齢を重ねるほど「時が過ぎるのは早すぎる」と感じます。
「今年もあっという間だったね」と口にすることもこれからどんどん多くなるはずです。
これは、最近1年間と比較している「振り返る過去の期間」は年々長くなる、つまり、相対的に最近の1年間が年々小さくなるためにそのように感じるそうです。
ここでお伝えしたいことは、どうせ人生は一度きりですので、周りの目を気にしたり、批判を恐れたりせず、自分の望む道をひたすら真っすぐに歩んでいってください。
ある時にふと「世の中、歩みを止めてしまった人が案外多い」ということに気付きます。
歩む人と止まってしまった人、たった1か月だけでも相当な差が出ます。
1年・5年・10年後は、、、一生追いつけません。
ポイントは「焦らないこと」と「歩みを止めないこと」です。
望まないことに時間を使うのは止めて、自分が本当に望んでいることに時間を使って、人生を実りあるものにして下さい。
私は正直このことに気付くことが遅かったと思っていますので、皆さんはそうならないようにここでお伝えさせていただきました。

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