THE ROOTS

INTERVIEW

「成功できる人は『思い通りに行かない事が起きるのが当たり前』
という前提をもって挑戦している」-トーマス・エジソン

飛田 基

グローバル・オプティマム株式会社飛田 基

略歴

早稲田大学理工学部を経て、米国フロリダ大学にて博士号取得(化学物理)。日立製作所基礎研究所では、スーパーコンピュータを使ったシミュレーションや黎明期AI技術の研究に携わる。現在は科学者・教育者として、人の持つ「思い込み」を変えることで人生を好転させるライフコーチングを行う。クライアントにはオリンピック選手も含まれる。著書に「世界で800万人が実践! 「考える力の育て方」――ものごとを論理的にとらえ、目標達成できる子になる](ダイヤモンド社)。

現在の仕事についた経緯は?

16歳の頃から追いかけていた宇宙飛行士になる夢が、2008年の宇宙飛行士公募(倍率は300倍超)に通らなかったことで見直しを迫られた。当時、TOCという経営理論を作ったゴールドラット博士による「思考プロセス」を学んだのが契機である。毎年挑戦していたテニスのトーナメントで勝てないのはなぜかという問題を思考プロセスを用いて分析したみたところ、突然市民大会で入賞できるようになり、大きな衝撃を受けた。これを友人、高校の部活動、そしてテニスの世界ランカーともやってみたが、例外なく劇的な成果がでた。自らの強烈な成功体験と、圧倒的なコーチング実績が、「思い込み」に気づき、何に変えていけばよいのかを考えるというシンプルな行動によりもたらされることに気づき、これを多くの人に活用してもらい、充実した人生を手に入れてほしいいう願いからこの仕事を始めた。

仕事へのこだわり

仕事には、常に「仮説」を持ち、それを「検証」するという形で進めるようにしています。逆にいうと、「とりあえず」やってみようという姿勢は大嫌い。「とりあえず」っていう言葉の裏には「やってみないとわからない」という前提があるのです。でも、実際には、すべてを完全に見通すことができなくてもある程度は予想が立つもの。先に予想を立てるから、思った通りにならなかったときに、いったい自分の考え方ことのどこが悪かったのだろう?と考え、次の行動を改善できる。これって、まさに「失敗から学ぶ」ということ。さらに、想定以上にうまくいったときでさえ、「ラッキーだった」ではなく、これをいつも起こせるようにするにはどうしたらよいのか、ヒントが手に入る。これが20代の時からできたわけではありません。しかし、今になって振り返ってみると、このスタイルを手に入れたことで、自分の生産性は10倍くらいにはなったのではないかと思っています。大学でも、会社でも、人間誰もが24時間しかないのに、普通の人の10倍速で仕事で進めるすごい人っていますよね?今、実践しているスタイルは、そういうすごい人から学んだものです。

若者へのメッセージ

ちょうど新型コロナで緊急事態宣言が出ている真っただ中でこのメッセージを書いています。「観測史上初の」異常気象、「〇〇以来、何十年ぶりの」巨大地震、「△△バブル」の崩壊、政治体制の変化などなど10年に一度の変化が数年ごとに、100年に一度の変化が実際には、私が生まれてからすでに何回か起こっているのが今の時代です。この時代を幸せに生きるには、「物知り」だけでは通用しないと思います。なぜならば、世の中は常に急激に変化しているからです。過去に生み出された知識を知っているだけではなく、どうやって変化する世の中で、そしてまだ答えを誰も知らないなかで、自分なりの答えを出していくか。この力こそが重要だと思います。試験や資格で測れる力とは別物の、学校の授業で習うのとは別者の「考える力」が求められています。そのような力を磨くことが、コンピュータやロボットと共存しながら、幸せな人生と豊かな社会を築く力になっていくのだろうと考えています。「何を学ぶべきか?」この質問への問いを、20分でいいので、考えてみてほしいと願っています。

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