THE ROOTS

INTERVIEW

座右の銘: 自分にできる最高の仕事を一つでも超えること

平井拓郎

株式会社ヒライ企画 代表取締役
株式会社ICHIZEN 最高経営責任者

平井拓郎

略歴

2010年 新卒というブランドを捨ててバンド『The DARARS(ザ・ダラーズ)』で上京。フリーターに。半年で解散し絶望。
2011年 大震災が起きる。テレアポのバイトが自粛になる。解雇にもならず時給をもらいながら週5でバスケをする。 「どうすんだよこの先!」と言いながらバスケ三昧。会社が倒産。社長曰く「バスケでは利益が出ないから」 3.11パニックの中、バンド『QOOLAND(クーランド)』を結成。バイトは倒産のリスクがあるので個人事業主開業届を出し、プロバイダの代理店を並行する。屋号は「ヒライ企画」
2012年「仕事を断らない」を座右の銘にすることで年間80本のライブを達成。
2013年 ロッキング・オン主催『RO69JACK』でグランプリを獲得。 賞金100万円と夏の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」への出演権を得る。
2014年 ロッキング・オン主催『RO69JACK』でグランプリを獲得。 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」に2年連続で出演。アルバム、シングル含めて6枚をリリース。
2015年 事務所と喧嘩して辞める。クラウドファンディングを行う。
2016年 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」に出演 UNIVERSAL MUSIC JAPANからメジャーデビュー。
2017年 ワンマンライブを4本開催しながら、月間16本、月間17本のライブを行う。
2018年 バンド『QOOLAND』を解散。夏に重めのうつ病を発症。 心療内科『ゆうメンタルクリニック』の治療の中でバンド「juJoe(ジュージョー)」を結成。
2019年 ヒライ企画を株式登記。 複数の会社のコンサルティングを行う。
2020年 現在、複数の事業を展開。 合計、音楽関係者100名以上と業務提携する。

現在の仕事についた経緯は?

思えば十代から何かを教えたり売ったりを繰り返していました。
家庭教師をやったり(三人受け持って三人不合格でしたが)、飲み屋でいきなり知らない人に声をかけておごってもらったり・・・。
上京してからは音楽を売ってばかりでした。

気が付いたら三十代になっていて、それなりに自分の「型」ができていました。それは「黙々と働くことができない」という「型」でした。結果、コンサルや営業にいきついてしまいました。

狙ってこうなったわけでもないです。
その場その場で死なないように全力で生きることを繰り返していたら、あまり違和感のないところに着地するのかもしれません。人生や仕事というものは。なんだか主語デカくなってしまいましたね。

仕事へのこだわり

「自分のできる最高の仕事を一つでも超えること」を念頭にやってきました。クオリティだけではなく、納期もそうですし、量もそうだと思います。

たとえば音楽を作る仕事なら、「いい曲」というだけではなく、納品も早ければ早いほどいいでしょう。仕事において「早すぎて悪いこと」というのはめったにありません。
時間をかけたら『世界にひとつだけの花』や『My Heart Will Go On』のような大ヒット作が生まれるというわけでもないですから。

納期だけでなく、僕はクライアントへの返事もとにかく早くする。一曲しか頼まれていないのに、五曲ぐらい提出して選んでもらうなど、量も多めにします。

これは営業会社のコーチング、音楽イベンターやクラウドファンディングのコンサルなども同様です。早く、多く、そしてその中で限界まで質を高めることを求めていけば、結果も自ずとついてくることが多かったです。

僕は今、三十二歳なんで、まだまだ他の経営者やリーダーの方々と比べると働いた時間、というか人間をやってきた時間が短いです。オマケに正社員になった経験もないので、「仕事との距離感」というものが測りきれていないところがあります。

その弊害なのかいまだに「仕事の適量」が掴めきれてはいません。

そこで「ちょっとやりすぎる」ぐらいの加減をとっています。適量かは分かりませんが、「最低限の仕事をする!」という言葉を吐くと危険に感じるのです。なぜなら「最低限の仕事」というのはしばしば最低限を下回るからです。

面白いことに「ちょっとやりすぎる」を続けていくと体調もいいんですよね。

若者へのメッセージ

僕の会社には大学生の方がたまに進路相談にきます。
その中で、「親の言うことは聞きつつも言う通りにしない方がいい」という話がよく出てきます。

成人したばかりの方々にとって、「親の言うこと」は絶大な影響力があるのでしょう。そして進路選びにおいて、意見や意思が合致しないことが比較的多いようです。

もちろん親は一番身近な人生の先輩です。ただ、親子という人間関係は距離感が近すぎるのも事実です。

進路選びは自分を成長させる大きなチャンスです。ですが成長には一種の成長痛が伴います。ちょっとの痛みはガマンしましょう。しばらくすると喉元過ぎます。

人間やるなら「自分独りで決める。その結果、何が起きてもすべての責任を負う」という経験はしておく方がいいです。
後々モテます。異性に、とかではなく人間にモテます。それも終電逃した後のゴールデン街あたりでモテます。

誤解がないように書きますが「ご両親への感謝を忘れろ!」という話ではありません。

しかしイチロー、スティーブ・ジョブズ、田中角栄、あなたの好きな偉人、有名人、尊敬するあなたのご両親など、カッコいい人間たちの中で「親の言う通りにしたからです!」というひとは一人もいないんじゃないでしょうか。

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