THE ROOTS

INTERVIEW

本気で遊ぶ、ブリコラージュ

大槻美菜

大槻美菜行政書士・中小企業診断士事務所大槻美菜

略歴

青山学院大学法学部卒業。新卒で小さな広告代理店に入社、大手ファッショングッズブランドや化粧品メーカー、洋菓子メーカーなどの広告戦略策定、広告デザインプロデュース業務などに関わる。2度目の転職で舞浜の複合型商業施設イクスピアリに就職、マーケティング、広報、調査、イベント企画などを担当。退職後、行政書士試験を受験し、合格。開業後、多くの企業の設立支援に携わり、支援の幅を増やしたいと考え、中小企業診断士資格を取得、現在に至る。専門は、中小企業および非営利法人の設立・経営支援、知的資産経営の導入支援。行政書士会が設置する調停センターの調停人でもある。

現在の仕事についた経緯は?

正直にいえば、何でもよく、会社に属するのではなく、自分でできる仕事がないかと考え、手っ取り早く独立開業する方法として思いついたのが士業であり、士業の中でも最も「労力」(勉強時間)対「効果」(稼げる可能性)が良さそうだったのが、行政書士だった、ということ。実際、勉強期間は約1年間で合格でき、開業初月から普通に稼げるようになり、勉強に投資した分はすぐに回収できた。実際に行政書士として働いてみると、資格をとる前に想像していた以上に、この仕事には未開拓の魅力が無数にあり、はるかに楽しく働くことができている。

仕事へのこだわり

新人時代から本当にそうしていたかと言われると怪しいが(新人時代は目の前の仕事をこなすだけで精一杯)、いつの間にかそうしていた、という意味では、「なぜだか分からないし、今すぐには大きな稼ぎ・出世には直結しないかもしれないけれど、無性に惹かれてしまう仕事」は、必ずやる、追求する、つかむ。会社員時代は、その会社にしか通用しないけれどその会社では非常に重要な知識やノウハウと、その会社ではあまり重要視されていないが自分の長い人生では非常に重要そうな知識やノウハウ、があった場合、前者はほどほどにし、後者に全力を注いで取り組んでいた。例としては、新卒時代、その会社ではその役割はあまり求められてはいなかったが、絶対将来の自分に役立つと感じて、WEBサイトを作成する技術やコピーライティングの技術を徹底的に学んだ。結果、現在開業して仕事をする上で、自分でホームページをデザイン・管理できるノウハウがあることで、助かっているし、自身の業務を効果的に伝えることができていると感じる。また、商業施設時代には、担当ではあったものの、そこまでは求められていなかった役割として来場者の動向調査の業務があった。仕事としては淡々と数字を管理すれば良いだけのものであったが、無性にこの仕事に惹かれ、調査とは何か、調査のノウハウ、統計データの扱い方、マーケティングの考え方、人間の行動学などを猛勉強した。結果、現在の自分の仕事の営業に多いにその知識が役立っているほか、企業のコンサルティングをする上でもこのマーケティングや行動学の基礎知識は非常に役立っている。

若者へのメッセージ

好きで好きでたまらないことを大事にしてください。すぐにそれを仕事にする方法が思いつかなくても、追求し続けてほしいと思います。第一線で活躍するたくさんの方たちと仕事をさせていただく機会も多い中で、いま私が感じることは、「何のためにがんばっているのか、分からなくなっている人」がとても多いということ。良い学校を出て、有名企業に就職しているのに、残念ながらあまり楽しそうでない人は少なくありません。一方で、学歴や新卒時の就職活動はうまくいっていなくても、自分の考え、選択、好みに忠実に従って突き進み、イキイキと輝いて生きている人もたくさんいます。既に、職種や肩書きだけで人生が評価される時代は終わったと思っています。それよりも「今あなたは毎日が楽しいですか?」の問いに「YES」と答えられる生き方こそが、真に幸せで魅力的な生き方だと思います。毎日を楽しく生きるには努力や勇気が必要です。しかしそれは他人の真似をする努力ではありません。自分は何が好きで、どんな生き方が幸せなのか、自己分析する努力です。人とは違うけれど、好きだと思う道があったらそれを選びとる勇気です。でもそれは今すぐには見つからないかもしれません。ですので、まずは些細なことでも、自分が好きなことを大事にするところからはじめてほしいのです。

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