THE ROOTS

INTERVIEW

不動心

泉山耕一郎

IZUMIカイロプラクティック合同会社泉山耕一郎

略歴

東京理科大学中退後、豪州ヴィクトリア州ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科(RMIT unit Japan)を卒業し、カイロプラクティック国際学位を取得。卒後、自由が丘STARカイロプラクティックにて6年勤務ののち2012年目黒にて独立開業。2014年、2015年には拡張移転・法人化し、現在に至る。

現在の仕事についた経緯は?

小さな子供の頃から、医療関係、特に医師になりたいと努力をしてきましたが、医学部受験に失敗し、初めての大きな挫折を経験しました。その時に親からカイロプラクティックの道もあるということを教えてもらいました。もともと医師を目指していたのに薬があまり好きではないという矛盾を抱えていたので、カイロプラクティックの背骨の調整を通して自然治癒力(神経の力)を高めながら健康になるという考えに強く共鳴し、大学中退を決意。一転、カイロプラクティックの道を志し、以来、早18年になります。

仕事へのこだわり

カイロプラクティックには数多のテクニックがあります。施術者の中には、色々なテクニックセミナーを受けては、セミナーショッピングに走り、自分のスタイルに迷う方が意外と多いと思います。1つのテクニックを極めるためには膨大な修練を必要とするので、広く浅くではなく、狭く深くを志向しました。ですので私は学校で習った国際的に最も王道のテクニックだけを使っています。よく守破離といいますが、まずは型とか基本を徹底的に反復反芻して身に着けて、膨大な経験智を基に徐々に自分流にカスタマイズしていき、応用発展させていくというのが、自分が通ってきた道でした。これは、どの世界にも通じる真理かと思っております。そして、技術も極めれば芸術(アート)へと昇華されていき、さらには、理性(理論・サイエンス)と感性(感覚sense・アート)が融合・昇華されたその先にはより高みの境地があると思います。自分の経験から、一つの道を貫いていく中に、様々なご縁を頂き、徐々に大きく道が開かれ、思いもしないようなステージまで引き上げて頂けるものと信じております。

また、始めのうちはHow toものとかのやり方だけにフォーカスしてしまいがちでありますが、やり方だけでなく自分がどうあるべきかという心のあり方が実は一番大事だと思います。しかし意外と忘れられがちです。私は常に自分自身の心構えをチューニングするために精神修養や禅・瞑想、読経、寄付、社会奉仕活動などを習慣化しています。カイロプラクティックは哲学・科学・芸術(技術)が三本柱なのですが、そのなかで哲学が大事なのに一番軽んじられやすく思います。哲学は上辺だけの死んだ哲学では意味がなく、そこに命を吹き込んで、生きた哲学・信念・祈りに昇華していかないとカイロプラクティックは片手落ちになってしまいます。最後に、私が特に大切にしていることは、患者さんの心に寄り添う姿勢です。不思議なもので、信頼関係の強弱が治療効果にも明確に反映されてしまうものなのです。病気をみて患者を見ず、では信頼関係は築けません。患者さんの体(背骨)を通して、その方のお気持ち、心の奥(裏)や生活背景、考え方や生き方にまで思いを馳せ、苦しむ心と体の声を、心ひとつに祈りながら心の耳で聴いていくということをこれからもずっと大切にしていきたいと考えています。

若者へのメッセージ

よく今の時代は苦難の時代だ、これから世界はもっと大変になるというように、メディアも政財界も一般大衆も不安を煽るような悲観的な世相があるように思います。社会に出ても「今の若いものは・・」とか「ゆとりだから」とか、いろいろ言われてしまい、閉塞感を感じることもあるかもしれません。しかし、古代エジプトの壁画にも今の若い者はなってないというようなことが書かれているそうです。また、苦難や困難はいつの時代にも等しく存在します。太古の昔から、そうしたことを繰り返しながらも、大きな視点では人類・時代は文明の発達、人権の尊重、医療の発展、戦争紛争の減少、国際法の充実など着実に向上しているのだと思います。挫折・困難に直面した時に、時代が悪い、世の中が悪い、他人が悪いではなく、逃げずに正面から素直に受け止めて、先を明るく見て、希望を見失わずに今できる一歩を踏み出していく。これこそがいつの時代も先人たちが越えられてきた道ではないでしょうか。私の人生もこれでもかっていうくらい苦難の連続でした(笑)。そのときは大変でも乗り越えて振り返った時に、これで良かったんだと笑って振り返れることが幸せでした。苦難は自分の心を磨き、向上させるための糧です。乗り越えられない困難は与えられません。私も今も大きな困難が継続中です(笑)。ともに越えてまいりましょう!

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