THE ROOTS

INTERVIEW

それは面白いのか?

廣田拓也

株式会社ソフィア廣田拓也

略歴

株式会社ソフィア代表取締役社長。1970年兵庫県生まれ。 1993年に東京電気株式会社(現東芝テック)入社。海外営業部にて海外大手PCメーカーへの情報機器端末のOEMマーケティングに携わる。米国系IT企業の経営に従事した後に、株式会社サイドバーンを設立。ウェブコンサルティングや企画制作を支援するビジネスを立ち上げる。その後、ブランドキャピタルと合併し、ソフィアを設立。「人と組織を元気にします」をミッションに、インターナルコミュニケーション、インターナルブランディングに関わるサービスを開発し、提供している。現在は、大手中堅企業に向けたインナーブランディングサービスの開発や従業員エクスペリエンスの向上、サービスデザインによる顧客志向組織の構築、デジタルトランスフォーメーションに備えた組織変革を提唱。 ペルソナ&カスタマ・エクスペリエンス学会 常任理事 共著「コーポレート・コミュニケーション・デザイン入門」(英治出版) 共著「実践ペルソナ・マーケティング」(日本経済新聞出版社)

現在の仕事についた経緯は?

「あなたがやらないのですか?」
ITバブルがはじけ、勤めていた会社の経営が立ち行かなくなったとき、同僚からも、当時お世話になっていたお客様からも言われた言葉です。同僚からは「あなたが会社を立ち上げるなら、そこに行きます」、お客様からは、「君がやるんだったら契約する」と。当時、起業して社長になるという考えはまったく持っていませんでしたが、この言葉がきっかけとなり「駄目でもともと。チャレンジするのも面白そうだ」と会社を立ち上げました。現在の「人と組織を元気にします」というミッションは、起業して5年後くらいに生み出されました。

仕事へのこだわり

私は人に指図されたり、細かく指示されるのが嫌いなんです。
思い起こせば、新卒で入社した会社で働いていた頃からそうだったかもしれません。自分の性分もあったのでしょうが、入社当初から自由にやらせてもらう機会が多くあり、その代わりに最後まで自分でやりきる、というスタイルが身につきました。それからいくつかの外資系の企業で仕事をした後、起業にたどり着きますが、その間も自分で考えて、自分で動く、チームを動かす、というスタンスは変わりませんでした。
いま社長としてこだわっているのは、人にやられて嫌なことはしない、ということ。だから「人に指図はしない、指示もしない」というスタイルにこだわっています。そのほうがメンバーたちも元気に、気持ちよく仕事ができ、結果としてパフォーマンスも高まると思っています。また自分が中心となって「チームを動かす」という考えを捨て、「チームが動く」環境を作ることを重視するようになりました。メンバー全員がいつでも中心になれる、柔軟で自律的なチームがいまの理想です。
そして、指示されずに仕事をするためには、やっぱり自分の仕事を「面白そうだ」「やってみたい」と思えるかどうかが大切です。だから仕事をするとき、私はいつも「それは面白いのか?」とみずからに問いかけています。
しかし残念ながら、世の中には仕事にやりがいや面白さを見出せない、自ら動くことがかなわない人がたくさんいます。そういう人たちがもっと元気に働けるように何ができるだろうか。そういう思いがもとになって、「人と組織を元気にします」をミッションに掲げて、インターナルコミュニケーションに関するいまの事業を行っています。

若者へのメッセージ

「自分のやりたいことが分からない、見つからない」
「自分の将来やビジョンが見えない」
こんな時期もありますね。
私はそんな相談を受けたときには、「わからなくてもいいから、決めてみたら」と答えるようにしています。今の時代、不確実な状況が増し、どんどん正解のない世の中になっていくとも言われています。だから「わかる」「見える」なんてことは存在せず、私たちにできることは「自分で決めること」ではないでしょうか。違うなと思ったら、また新たに決めればよいと思うのです。それが、前に進み続けるコツなのかな、と。自分で決めて、自分で動く、上手くいかなくても、誰かのせいにせず、もう一回、自分で決める。それができたら、仕事が面白くなると思います。

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