THE ROOTS

INTERVIEW

失敗は成功の基

小倉正二

アズテック株式会社小倉正二

略歴

日本大学理工学部卒業後、通信機器メーカーで開発に従事し、電子部品メーカーに転職し開発と知財に従事、1989年に独立。

現在の仕事についた経緯は?

日本の電機業界は特許の重要性を認識していましたし、実際に特許の取得もしていたのですが、その目的は自社の権利を守ることでした。他社の権利を侵害しているかどうかについては曖昧な部分がありました。そんな時、日本の電機業界に激震が走りました。ある電機メーカーが、半導体装置の実用新案を権利行使したのです。これにより、国内のみならず、世界中の電機メーカーが訴訟の対象となり、実に300億円もの巨額なライセンス料が動いたと言われています。これを契機に他社の特許調査の量が急激に増加し、社内処理できず外注を使うようになりましたので、この業務の会社を起業する機会だと捉え起業致しました。

仕事へのこだわり

メーカーに勤務していたときの仕事へのこだわりは、言われたことをただするだけでは無く、自分でその業務の本質を考え、付加的行動をすると言うところに有ります。例えば或る装置の開発をするときに、その目的に合った主題を解決する設計をしますが、それ以外に、その装置の使用者が喜ぶような付加的要件も付加して設計します。それは部門長の目から見ても判り人的評価が上がりますので、新規案件に積極的に依頼が来るようになります。
また、その他には、複合的能力を身につけることです。例えば電機製品は、電機の開発技術者と機械の開発技術者とで共同して行います。私は、機械技術者ですが回路のことも理解して機械部分を設計しますので、回路系の部分を電機技術者に全てお任せと言うことは有りません。そのような複合的な能力をつけると開発製品の高度化が図れます。近年では製品開発にとりまして、電気や機械のみならずソフトウェアの能力も身につけるのが有効な手段だと考えています。
言葉を換えて言えば、他の従業員との差別化になります。このようにすると技術力を評価して戴けるので、様々な開発の依頼が来て、それに挑戦することで、自分もそれらの行為を通して成長することが目に見えて判り、自信がつきます。

若者へのメッセージ

仕事とは何かを常に考えることが重要です。
仕事は、社会奉仕すなわち社会貢献だと思っています。
私たちは、日本という社会或いは世界という社会の一員です。その一員として自分の仕事を通して、いかに社会貢献するかを考えることが、自分の意識の向上の為にも必要ですし、社会から見てもその組織の円滑な活性化の為にも必要です。
それを今後支えるのが、若い皆さんなのです。

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