THE ROOTS

INTERVIEW

備えあれば憂いなし

坂尾陽

アイシア法律事務所坂尾陽

略歴

滋賀県に生まれ、同志社中高・京都大学法学部・京都大学法科大学院を卒業経て、四大法律事務所の1つ森・濱田松本法律事務所に2012年に入所。M&A、税務・事業承継等の案件に従事する。2016年に東京・銀座にてアイシア法律事務所を設立。テレビ・ラジオ等のメディアに積極的に出演する。著書(共著)に『<取引スキーム別>契約書作成に役立つ税務知識Q&A』(中央経済社)、『税務・法務を統合したM&A戦略(第2版)』(中央経済社)など多数。

現在の仕事についた経緯は?

元々は中学時代に「ヒカルの碁」という漫画を読んでプロ棋士に憧れていました。しかし、プロ棋士になるのは難しいと考えて、将来の進路を考えるようになりました。
その中で、囲碁も弁護士も勝敗にこだわる必要があり、いずれも白黒をつけるところに共通点があると考えて弁護士を目指しました。

また、同志社・京都大学はいずれも自由な校風が特徴です。弁護士は自由業と言われることもあり、自分の裁量で自由に働けるところも魅力だと思います。
弁護士を目指したときから、「自由に働く」ことを重視していたため、将来的には独立を考えていました。

弁護士になってのファースト・キャリアは日本最高峰の環境で働きたいと考えて、四大法律事務所を選びましたが、ある程度の経験を得たところで独立して現在に至っています。

仕事へのこだわり

弁護士は自営業者であり、サービス業だと考えています。弁護士は職人であると考えている人も多いですが、自分は「どんなに腕が良くても、顧客が居なければ意味がない」と考えていました。

そのため、出発点を「顧客」であると位置づけ、顧客獲得のためにマーケティング・営業が重要であると考えています。
従って、自分の強みや選ばれる理由をアピールし、お役に立てるだろう人が依頼しやすいようにすることを心がけています。

また、弁護士は専門家ではありますが、本質的には法律知識に基づくサービスを提供していると考えています。専門家として適切に業務を行うだけでなく、サービス業としても満足いただけることが重要だと考えています。
例えば、裁判に勝っても、なかなか連絡がつかず説明をしてくれない弁護士には不満がたまると思います。専門家としてきちんと仕事をしているから良いではなく、顧客の不満・不安に寄り添って、しっかり満足いただけるように心がけています。

表面上は法律トラブルに見えても、トラブルの原因は感情的・心理的なものであることも少なくありません。従って、杓子定規に法律を適用するのではなく、案件解決のためには「気持ちを理解する」ことが大事だと思います。
小説を読んだり、囲碁を打ったりする経験からは、世の中には様々な考え方の人間がいることを学びました。
他人がどのように考えているか、どのように感じているかは常に意識しながら仕事をしています。

最後に仕事のこだわりとしては、他の弁護士ができない仕事を解決することも好きです。何人もの弁護士に断られたものの、自分が受任をして最高の結果をもたらせたときは嬉しいですね。

若者へのメッセージ

一時期、「弁護士は食えない」と言われていました。しかし、自分は弁護士1年目で1000万円を超える弁護士報酬を得ていました。弁護士の仕事は、経済的にも恵まれていますし、やりがいも大きいと感じています。
とくに、自分の裁量で自由に働けるという意味では、数ある専門職の中でも一番だと思います。
もし将来の進路に悩んでいるのであれば、一度、弁護士も選択肢として考えることをおすすめします。

また、弁護士を目指している大学生・ロースクール生、司法修習生・新人弁護士に対しては、弁護士業界を切り開いて欲しいと思っています。
近年は弁護士のキャリアも多様化しており、スタートアップや起業で活躍している弁護士もいます。また、AI技術の進歩に伴って、リーガル・テックも盛り上がっています。
伝統的な弁護士のイメージも重要ですが、これからの時代で活躍するためには「自分ならどのような価値を出せるだろうか?」と考えることが必要かと思います。
弁護士はサービス業であることを意識して、独自の付加価値を提供できるよう試行錯誤していただきたいと思います。

また、当事務所は日本一の事務所になることを理念に掲げ、意欲ある仲間を募集しています。もしご興味をお持ちいただけた方は、是非ご連絡いただければと思います。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。