THE ROOTS

INTERVIEW

代わりのきかない人になる

坪井篤也

妊活夫婦支援センター坪井篤也

略歴

1974年生まれ、福岡県出身。高校卒業後、有名漫画家に弟子入りするも、連載漫画家の夢は挫折。その後、オーストラリアの体育とエステの各専門学校、東京の山野美容専門学校へ進学。美の専門家として活動するも、婦人科系疾患や性機能トラブルの知識が不足していることを痛感し、タイへ渡りデリケートゾーンケア技術・知識を医療従事者より学ぶ。高級フィットネスクラブ責任者、大手エステサロン教育部を経て独立。現在は運動とエステティックの国際ライセンスを持つ“妊活コーチ(妊活夫婦支援センター代表)”として、不妊症にお悩みのご夫婦へ妊娠に効果が期待できる妊活補助療法(妊トレ)を指導する。『不妊治療を頑張っているのに結果が出ず、悲しんでいるご夫婦をゼロにする』を理念に活動中。

現在の仕事についた経緯は?

不妊治療で結果が出ず赤ちゃんを諦めた40~50代の女性と度々出会い、その方たちに共通していたことは【補助療法に取り組んでいない】ということでした。このようなご夫婦に何組も遭遇し、私が「常識」だと思っていた妊活法が日本では当たり前でないことに気づく。

その後、SNS上に妊活情報を投稿し、大手美容サイトに関連記事を多数提供するなど補助療法の認知に力を入れるも反響はゼロ。直接ご夫婦へ妊活ノウハウを届けるしかないと思い、2016年よりボランティアで妊活指導を開始。少しずつ関心を示してくれるご夫婦や看護師と出会う。

そして、2019年に妊活夫婦支援センターを立ち上げ、不妊症看護認定看護師と共に妊活セミナーを定期開催し、妊活補助療法(妊トレ)の指導や普及活動を行っている。
*医療機関(不妊クリニック、産婦人科等)での妊トレセミナー開催受付中。

仕事へのこだわり

患者の特定臓器に着目せず、あらゆる健康問題に向き合い治療する総合診療専門医がいますが、妊活の分野にもあらゆる体の問題に向き合って補助療法を指導する妊活コーチがいてもよいと思っています。

不妊治療に関わる医師は「エビデンスが少ない」という理由で、運動やマッサージなどの補助療法を不妊治療中のご夫婦へ勧めることに積極的ではありません。アドバイスしても「適度な運動をしましょう」くらいです。しかし、私がフィットネスとエステの現場で『効果的な補助療法は妊娠率アップに大きな効果が期待できる』と実感しており、多くの助産師や看護師も補助療法はプラスに働くと感じています。

ご夫婦二人で実施して頂く妊活補助療法には、『運動・マッサージ・性交指導・栄養・ストレスケア』がお勧めです。しかし、漠然と実施すると貴重な時間をロスしてしまうため、ポイントを絞って行う必要がある。

妊活中の運動は股関節・仙骨・肩甲骨に着目し、マッサージは生殖器へアプローチすべき。性技術を学ぶことでスムーズな夫婦生活を実現させ、栄養やストレスケアは科学的なアプローチで進めるとよいでしょう。当センターではそれらを全てご夫婦へ指導しています。

現在、(不妊治療は保険が適用されないため)高額な生殖補助医療が負担となり、経済的な理由で治療をあきらめるご夫婦が増えています。これからは医療と並行して、経済的負担の少ない補助療法を不妊治療プログラムへ積極的に取り入れることが、妊活を成功へ導くために必要な取り組みだと私は確信しています。

若者へのメッセージ

Anything is achievable if you really
want it.(あなたが強く望めば全てが叶う)
これはオーストラリア人の私の師匠から頂いた言葉です。

私は初めから「妊活の専門家になろう!」と決めていたわけではなく、幼い頃より漫画家を目指し、幸いにもデビューできました。そんな私が運動の専門家として東京都庁で講義をしたり、国際エステティシャンとして香港で講師をしたり、人生は願うことで(100%ではないが)ほぼ叶うものだと私自身が実感しています。

しかし、残念ながら私は願ってもいない離婚を経験してしまい、精神的なショックからひどく落ち込んだ時期がありました。改めて男女のことを理解するため、夫婦カウンセラーの勉強をスタート。資格を取得し、夫婦の幸せを強く願ったため、今では妊活コーチとして活動しています。

そんな人生を過ごしてきた私が若者へ贈りたい言葉が1つだけある。

『代わりのきかない人になろう』

あなたの代わりはいない、あなたじゃないとダメ、そんな風になれたら幸せだと思いませんか?
今、あなたが熱中していることに一生懸命取り組み、なりたい理想の自分を強く想い描きながら、あなたらしく、代わりのきかない人を目指してみてはいかがでしょうか?

あなたが強く願うことで、きっとあなたに相応しい仕事と巡り合い、誰からも必要とされる存在になると思います。応援しています。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。