THE ROOTS

INTERVIEW

運は自ら引き寄せる

堀江裕明

タイジ株式会社堀江裕明

略歴

成城大学法学部卒。某大手銀行系ファイナンス会社に入社。約10年間国内営業にて様々なファイナンス業務に携わる。1993年結婚を機に義父の経営する当社に入社。1998年当社常務取締役、2003年当社代表取締役に就任し現在に至る。

現在の仕事についた経緯は?

わたくしの場合結婚が大きな転機となりました。家内の父親が創業経営する会社の後継について、男子がいないため長女である家内の配偶者を後継者に、という事で後継することが結婚の条件でした。
1990年バブル経済が弾け、金融システムが崩壊し世の中が混乱する中での転職はとても勇気のいる事でした。まだ大手銀行は安心と考える一方バブル期の金融の在り方に疑問を抱き、新しい分野に挑戦してみたい気持ち(モノ作りに興味があった)もあり悩んだ末、いずれにしても大変であるなら、自身の可能性を信じチャレンジしてみようと思いました。

仕事へのこだわり

前職ではファイナンス先の与信については、その会社や経営者について客観的に評価することと将来性を見ることを徹底していました。当社に入社したのはバブル経済が崩壊し3年位の頃です。
早々に当社を客観的に評価してみると、本業以外の副業に資金が投資され、本業もすでに成熟市場になっていました。
創業の礎であるおしぼり蒸し器“ホットキャビ”と日本酒の酒燗器の2大ヒット商品で売り上げの90%を占めていました。そこで、全ての副業をやめ本業へ資金を集中し人の採用と商品開発に向けました。
成熟市場に於いては他社、他社商品との徹底的な差別化を図るため既存商品のモデルチェンジを行う一方、新市場開拓として海外への輸出を進めました。また市場の衰退に備え新商品開発も並行して行い、当時海外のホテル、レストランではブッフェ(日本ではバイキングとも言う)スタイルが一般的で、日本でももっとこのスタイルが広がると思いブッフェの機器(食品の保温、保冷)の開発を中心に商品デザインにも注力しました。現在ではこれらの商品が当社の売上の中心になりつつあり、海外輸出も85か国まで広がりました。

会社、業界の中に入ってしまうと常に客観的に評価することは段々難しくなって来ますし、世の中の変化の速度も速く、IOT,AI,5Gなどこの大きな変化にどう対応していくのか?益々その真価が問われる時代だと思います。業界における当社の立ち位置とどのような商品が世の中に必要とされるか?全社員と共に新しいものを生み出していきたいと思います。

若者へのメッセージ

我々の時代も“新人類”という言葉が使われ、経済成長の豊かになっていく環境に育ち、何を考えているのかわからない。と言われました。
今の若者も恵まれた豊かな環境で育った人が多いのは同じですが違うとすれば、ゆとり教育の中で、他人と競わないとか、物欲がないとか、夢がないとか、淡泊な人が多いように思います。
日本の国自体が高齢化しどんどん豊かさが失われつつあるように思われます。我々世代ももっと元気に頑張らねば!と思いますが。
若い世代にはもっと欲をもって、どんどん世界へ出ていき日本を元気に豊かにしてほしいと思います。

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