THE ROOTS

INTERVIEW

日本酒であなたの笑顔つくります

駒澤健

株式会社さくら酒店駒澤健

略歴

1980年生まれ、長野県出身。金沢大学在学中、オーストラリア国立大学に1年間交換留学。卒業後は再びワーキングホリデーでオーストラリアを訪れ、24歳で香港に渡りバーテンダーになる。27歳で日本に戻り、日本酒の名門「はせがわ酒店」で6年間修業。32歳のときに大学の同級生と日本酒専門店「さくら酒店」を開業。 G7サミットの乾杯酒や歴代日本一に輝いたお酒など、小さな酒蔵がつくる希少価値の高い日本酒を取り揃え、海外10数か国への輸出と国内の飲食店への卸販売、インターネット販売などを展開。SAKEテンダーとして各国大使館や飲食店などで日本酒のイベントやセミナーを随時開催中。

現在の仕事についた経緯は?

オーストラリアに留学していた時、他の国から来た留学生たちから日本のことについてよく質問されました。日本の文化、歴史、政治など。しかし、全然答えられない自分がいました。留学生たちが自分の国のことを誇らしげに語る傍らで、日本人なのに日本のことを知らない自分がとても恥ずかしく思えました。実は同じ時期にアメリカに留学していた同級生がいたのですが、彼もまた同じ経験をして日本に帰ってきました。二人で酒を飲みながら語り合うなかで、「もっと日本の文化を学び、それを海外に伝えたい」と思うようになり、日本文化のなかでも大好きだった日本酒の道を一緒に歩むことを決めました。

仕事へのこだわり

私は小さい頃から「努力」という言葉が好きで、努力できることが自分の特長だと思ってやってきました。少年時代は足の遅い子供だったのですが、中学で陸上部に入り、400mというみんなが敬遠したがるきつい種目で県1位になることができました。香港でバーテンダー見習いをしていたときも、日本酒の修業時代も、一見無駄に思えることでも将来何らかの自分の肥やしになると信じて小さなことからコツコツやってきました。あまり今の時代には合っていないかもしれませんが(笑)、事実、独立してからの仕事に繋がっています。今の輸出先のトップは香港ですし、全国の蔵元さんと信頼関係を築くことができたのもあの修業期間があったからでした。
また、「誰とやるか」はとても大切だと実感しています。私の場合、幸運にも大学時代の親友と一緒に仕事ができていますが、スタッフにも想いは共有し、共に戦う仲間としてチームを組んでいます。取引先や協業先についても、想いを共有できないまま仕事をすると、うまくいかないことの方が多いですね。

若者へのメッセージ

まだまだ若輩者の私が言うのはおこがましいですが、皆さんにはどんどん海外に羽ばたいてほしいと思います。ただし、行く前に最低でもひとつは自分の好きな日本文化を語れるようにしておいてください。かつて自分が感じた日本人としての恥ずかしさではなく、日本人としての誇りを胸に世界で活躍してほしいと思います。そしていつか日本のために一緒に仕事をしましょう!

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