THE ROOTS

INTERVIEW

Take it easy!

安紗弥香

こんくり株式会社安紗弥香

略歴

上智大学 文学部教育学科 卒業。 ディズニーで5年間、最高の接客と50名の人材育成を経験した後、 コンビニエンスストアチェーン本部へ転職。以後、通算7年間、4,000名を超える新入社員や既存社員、加盟店を対象に研修トレーナーとして活躍。コンビニの労働環境の実態を知り、より良い労働環境作りのサポートを行うために、社会保険労務士資格を取得。2013年に独立し、社労士業務と並行しながら、接客・マナー、コミュニケーション、プレゼンテーションなど業種、人数に合わせた各種のオーダー研修に対応。特に受講者と講師、双方向のやりとりを重視する研修に定評がある。「月刊コンビニ」「月刊飲食店経営」で労務に関するQ&Aを連載中。著書に「Q&Aでわかる 小売業店舗 経営の極意と労務管理・人材育成・事業承継」(日本法令 刊 2014.12)がある。

現在の仕事についた経緯は?

ディズニーからコンビニエンスストア本部に転職し、直営店で勤務をしていたとき、朝8時に出勤して、夜中(終電後)に帰るという状況を複数回経験したことがコンビニ支援に関わるきっかけとなりました。その後、加盟店への研修トレーナーとして多くの加盟店オーナーや店長と接する中、直営店だけでなく加盟店でも同様の長時間労働が発生していると聞き、多くのスタッフが悩んでいることを知りました。
しかし、私には当時法律の知識はまるでゼロ。何がよくて、何がダメなのか、それすらわからない状態。でも、なんとかオーナーや店長の力になりたいと思い、社労士の勉強を始めました。
当時は担当している研修の中で知識を活用できれば…と考え独立する気はありませんでした。しかし、研修という一つの分野だけで支援を続けても断片的だな…と思い始め、人事労務や研修、経営支援など、多角的に支援できる独立への道を選んだのが2013年。6年半経った今でも本当にコンビニ業界を良くして、みんなが「コンビニで働いてよかった」と言える状態にするためには何ができるか…の模索と行動の繰り返しですが、様々なチャレンジができることから見ても、独立して本当によかったと思っています。

仕事へのこだわり

独立する前も後も、一番大切にしていることは、「人とのご縁に感謝する」ということです。
仕事を通じて、万単位で本当に多くの方と出会ってきました。会社員時代は用意されていた環境の中での出会いでしたが、そうしたご縁はもちろん、独立後に自分が動いて出会えた方たちとのご縁の積み重ねが、今の私を作っていると言っても過言ではないです。
自分と合わないタイプの方とも出会いましたが(笑)、そうした方とのご縁はまさに自分を成長させてもらえる大きなきっかけです。合わないと感じたなら、こちらからどう合わせていくか、歩み寄るかを学ぼう!と、ある意味体当たりでしたがコミュニケーションを取っていました。ケンカになることもしばしばでしたが、最終的には心から理解し合える関係になって、何年もお付き合いが続いている方もいます。

仕事、というと、手段を思い浮かべがちです。例えば当社の業務である「企業研修」とか「人事・労務支援」とかは、あくまでも支援の手段であって、目的ではない。目的はあくまでも、関わる人の継続的な幸せをお手伝いすること。やっぱり、関わっている方が楽しそうに笑っているのを見ると、こちらも幸せになるじゃないですか。だったら、自分たちの手段にこだわるのではなく、その人が「幸せでいる」状態を目指すことに主眼を置いて、そのために我々がサポートできることはなんだろう、と考えていったほうが、その人のためだけのオンリーワン支援ができる。当社の売上に直結しなくても、相手が求める支援ができる人を紹介して、それで相手が幸せになったら嬉しいし、それがきっかけで我々の仕事に繋がることだってあります。巡り巡って、自分のところにその感謝が戻ってきたら、もう、めちゃくちゃ嬉しいわけです。

繰り返すと、「人とのご縁に感謝する」。
これが、私が、そして当社が最も大切にしていることです。

若者へのメッセージ

業界的に言えば、私自身も若者の部類に入るかもしれませんが(笑)。
若いうちに多くの経験をすることが、必ず数年後とか、20年後とかに生きてきます。それは、別に会社を何社経験するとか、責任あるポジションにつくとかの話だけではありません。小さな経験を自らの意志で積み重ね続けてみる。
例えば、今日出会った人と、いつもより一歩踏み込んだコミュニケーションを取ってみるのも経験です。いつもなら「おはようございます」で終わっていた挨拶を「おはようございます。素敵なバッグですね!」にする。それだけでも人間関係においては大きな前進です。これを一人から始めて、少しずつ増やしていくとどうなるか。気がついたら、相手のことに今日以上に興味・関心が湧いてきて、自らより深い関係を構築できるようになります。
そしてこの自らの行動が最終的に良い仕事に繋がり、相手も巻き込んでお互いのご縁に感謝し合えるようになります。これって、すごく前向きなパワーだと思いませんか?

ただ与えられることを待っているだけでは、新たな出会いや感動は生まれません。すべて、自ら決めて、自ら行動する人のところに、それらはやってきます。

当社の名前である「こんくり」の由来の一つに、英語の「concrete」があります。この意味は、「具現化」「実現化」というものです。建設現場でもコンクリートを使うと丈夫な建物ができますが、私たちは関わる会社の「人」の部分にフォーカスして、社長やそこで働く社員さんの理想や想いを形にすること、実現していくお手伝いをしています。これって、すごく難しいけど、すごくやりがいがある。階段を三段跳びはできないけど、一段一段、登っていくための行動とは何かを示していくことで、無理なく、自ら上昇できる。成功体験を積み続ければ、社長もみんなも、我々も嬉しい。そんな前向きなエネルギーで、日本全体を満たしたいですね。
皆さんの形にしたい想いはなんですか?機会があれば、お話を聞かせてください。もしかしたら、その実現のお手伝いができるかもしれません。

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