THE ROOTS

INTERVIEW

一期一会

滝澤香織

一般社団法人 日本こども音楽教育協会滝澤香織

略歴

東邦音楽大学ピアノ専攻卒業、TOHOウィーンアカデミー修了。ウィーンではピアノ演奏をはじめ、ヨーロッパの幼児の音楽教育等も学ぶ。大手音楽教室での指導を経験後、2013年「Atelier de Soleil(アトリエ・ド・ソレイユ)」を設立。たくさんの幼児期の子どもたちの指導を通じて、独自に「絶対音感プログラム」「脳育ソルフェージュ」等のレッスンを立ち上げ、2015年に「一般社団法人 日本こども音楽教育協会」を設立、代表理事に就任。全国各地で講師養成講座を開催し、全国に認定校が誕生。 教育者としての評価も高く、これまでに朝日新聞デジタル、Study Hackerこどもまなび☆ラボ等で音楽教育についてのコラムを執筆。またピアノ教育の分野でも優秀な生徒を多数育成してきた功績が認められ、これまでにヨーロッパ国際ピアノコンクール 特別優秀指導者賞全日本ジュニアクラシック音楽コンクール 優秀指導者賞ピティナ指導者賞等を受賞。

現在の仕事についた経緯は?

現在の仕事についた経緯は?: 私は幼稚園の年中から大手音楽教室に通い始めたのですが、通い始めて間もなくから、「ピアノの指導者になりたい!」と思っていました。それを聞いた母は、まだ小さな子どもの言うことを真剣に考えてくれて、祖母の友人のお嬢さんで東京藝術大学のオーボエ科をご卒業され、宇都宮短期大学でソルフェージュの教鞭をとられていた方に相談し、将来的に音楽大学へ進みたいという意思を伝えてピアノの先生を紹介して頂きました。そのまま音楽大学でお世話になった先生にも小学生の頃からご指導を受けてきました。社会人になって感じましたが、まだ小学校低学年の子供が言うことを真に受けて、そのまま背中を押し続けてくれた母には感謝の言葉しかありません。卒業後は大手音楽教室に勤務しましたが、家族の病気療養を機に退職しました。そこからは、周りの方に心配をかけないようにという思いで、これまで学んできたことを踏まえながら、音楽教室を立ち上げ、2015年に一般社団法人 日本こども音楽教育協会を設立しました。その後、父の事業も引継ぎ、音楽教室事業を分社化する形で2018年に株式会社を設立し、現在に至ります。

仕事へのこだわり

私には音大の恩師に頂いた忘れられない言葉があります。「教育は利益ではありません」という言葉です。私自身、そのお言葉のままに、先生方には「生徒ファースト」の惜しみない教育を授けて頂いたと感じてきました。「育てる」ということは、本当に時間のかかることです。先生方には、ただピアノのお稽古をして頂くだけではなく、「師」として本当にたくさんの学びを頂いてきました。ですから、私自身も先生方を教育者のお手本として、こういう時に先生ならどうおっしゃるかと考えながら教育に携わっています。
『子どもたちの為に、よりよい教育は何なのか?』
『この子の為にどんな選択をしてあげたら良いのか?』
子どもたちはそれぞれ性格も違いますし、音楽のお稽古に対して求めるものも抱えている背景もそれぞれ違いますが、成長期~思春期の大切な時期に長く関わる存在として、音楽的な指導をするだけでなく、一人間としての根幹となる教育をしていこうと思っています。

若者へのメッセージ

一つ言えることは、「自分軸を持ち、信念を持って欲しい」ということでしょうか。社会に出れば、自分の意に添わないことも起こることでしょう。しかしその時に自分の中で確固たる信念があれば、進むべき道は自ずと見えてくるはずです。女性の世界は特に「他人」のことが気になる人が多いかもしれません。しかしそれに左右されることなく、何か起こった時には常に改善策を考え行動を起こすということしか前に進む方法はありません。そういう時にも自分の中での信念があれば、大きく悩むことなく行動が決められるはずです。
あとは、とにかく学ぶこと。そして若いうちの苦労は買ってでもすること。もしかしたら、「大変」と感じることはたくさん待ち受けているかもしれません。しかし、それを大変と感じるか、目標実現のためには必要なことと感じるかで、人の人生は変わってしまいます。そして、何かに取り組む時は、必ず先人からの学びが光をあててくれると感じています。

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