THE ROOTS

INTERVIEW

為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり

田中扶美男

アトランテ株式会社田中扶美男

略歴

1964年3月生。東京都出身。明治大学工学部建築学科卒業。
大手デベロッパーで不動産開発歴20年、米外資ファンド等不動産ファンド歴8年を経て、2015年独立起業。現在は金融機関の本店建替開発のプロジェクトマネジメントや一般社団法人マンション建替推進協会理事として老朽化マンション対応など不動産再生事業やまちづくり面で活躍中。

現在の仕事についた経緯は?

小学生の頃、草野球が盛んで、体育着をマジックでユニフォーム風に仕立て、白球を追いかけていました。それが高じて”熱血野球ギャグ漫画”を描くようになり、教室でみんなで回し読みしているうちに、大学ノート4冊分のストーリーが完結しました。もともと書くこと、作ることが好きでしたので、大学は建築学科を選びました。就職は大手設計事務所に内定しておりましたが、『本当に自分が創りたいものが造れるのか?』の疑問に対し、スポンサー側(発注者側)の立場でないと実現できないと気づき、デベロッパーの道に進みました。実は入社した会社の面接で、自己アピールのツールとして使ったものが何故か冒頭の”漫画”でした(笑)。自らの企画力や創造力の具体例として伝えたかったようです。
現在は、事業を創る側の立場で取り組むことが多くなり、結果として建物を造ることも行っております。

仕事へのこだわり

新卒の昭和62年から平成2年の4年間は、東京都内の法人を含む地主さんに対し遊休地の活用方法を提案し、建物完成までを二人三脚行うことでフィーを獲得する業務が社会人最初の仕事でした。時代は平成バブル前からピークを越えた頃。地主の目的に応じて、『如何に収益性の高い建物を企画するか?』『如何に相続税対策を図るか?』『如何に有効なスキームで資金を調達するか?』地主との合意形成は、正にその13年後の平成16年にファンドビジネスへの転身する時の原型となりました。大事にしてきたことは、その不動産については徹底的に調べ、聴き、考えることで、所有者よりも誰よりも詳しくなることでした。また、不動産には過去の歴史があり地域の特徴があります。その市場を分析予測したうえで未来への展開のストーリーを創ることが出来れば、持続可能な不動産へと変えることが出来るのです。私の仕事へのこだわりは、その徹底調査と分析、事業創造力です。これまで30年を超える積み重ねで、日本全国、海外5か国まで、また建物用途も住宅、事務所、店舗、ホテル等、多様な不動産に累計で1兆円を超える売買や開発を行いました。そして、その企画力や執行力に対して報酬をいただくというスタイルは、現在のコンサルティング業に活かされております。

若者へのメッセージ

情報量は格段に多くなり、価値観や嗜好性は多様となっております。また、時代や環境の変化はますます早くなっております。そんな時代だからこそ、自分のやりたいことは、ブレずに真摯に継続的に取り組むべきだと思います。思い通りにいかないことが起きても、それは自分にとって超えられる試練だと思って試行錯誤を重ねてみること。試練はその逆境を乗り越えていける強い意志を持った人にだけ与えられる権利という意味だと思います。たった一度の人生、年齢に関わらず、いつまでも徹底的に挑戦し続けたいものです。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。