THE ROOTS

INTERVIEW

やって出来るようにする

久米康宏

株式会社クメンタ久米康宏

略歴

1987年生まれ。神奈川県出身。中央大学法学部を中退後に東海大学医学部を卒業。精神科医、産業医。横田基地日本政府産業医、日本郵政専属産業医、復興庁健康管理医を歴任。西洋医学に加え、漢方薬を用いた総合的な診療を行っている。

現在の仕事についた経緯は?

目の前の課題を解決していくうちに現在の仕事に至っていたという感じです。
木村拓哉さんの演じるHEROに憧れて法学部に入りましたが、過去の判例を重視する判例主義が肌に合わず、既存の価値観とは違っても認めてもらいやすいのは医学の世界ではないかと思って医学部に入り直しました。医者はハードだとは聞いていたんですが、実際に働くと思った以上に辛くて、体も心も壊れてしまって2か月も休職することになってしまいました。他者の命を守るはずの医者がこれではいけないと思って、少しでも働きやすい世の中を作りたい一心で活動するうちに産業医になりました。ただ、自分だけでは限界があるので少しでも多くの企業に関われるようになるために会社を立ち上げて、他の医師が産業医として働けるようにするお手伝いもするようになりました。

仕事へのこだわり

自分にしかできないことにこそ価値があると思っています。他の人がやりたがらない仕事こそ積極的に取り組んでいます。新人の頃はなかなかチャンスをもらえないケースが多いと思いますが、そういう仕事ならば経験が乏しくてもやらせてもらえる可能性はありますし、難しい仕事をやり遂げるとすごく大きな経験ができて自信も付きます。
臨床でも産業医でも困っている人を助けてあげるためには、まず安心感を持ってもらうことだと思います。信頼してもらわないと正しいことをしたとしても納得が得られない。
同じことをしてもそこが大きく結果を分けていくように思います。だから、常に「僕が来たからもう大丈夫ですよ」と心の中で思いながら仕事に当たっています。そう思って当たることが、相手にとっての安心感につながると思います。そして、「この人に出会えて良かった」と思わせるような姿勢も大切にしています。法律順守のために頼まれる仕事も多いですが、そこに一つでも特別な何かを残していく。「それを聞けて良かった」と思わせるような情報を残していくのです。
もちろん全てのことを知っているわけではないし、出来ないことも当然あるわけですが、「出来ないからやらない」ということはなるべくないようにしたいと思っています。今は出来ないかもしれないけれど、やって出来るようにすること、それが一番大切だと思っています。そして、やるかどうか迷ったらとにかくやってみる。何かを選んだり決めたりしなければならないこともあって、すごく悩むこともありますが、何が正解かを考えて選ぶよりもどうしたら自分の選択を正解にできるのかを考えるようにしています。迷う時間も勿体ないですからね。

若者へのメッセージ

周りの人から否定されたり、反対されたりとやる気を削がれることは多いと思います。本当にやめた方がいいことはありますが、反対される理由が「誰もやったことが無いから」なのであれば、ぜひ挑戦してみてください。まずやってみて、失敗しながら、どうやったら成功するのかを必死に考えていってください。本気でやれば大抵のことは何とかなりますし、死なない限りは取り返しのつかない失敗というのもほとんどありません。手を出さなければうまくいくことは絶対にありませんから、何もしないでいることは失敗とほとんど同じです。むしろ経験を積めないままに年を取ってしまうので、失敗する以上に良くないと思います。ひとつだけお願いしたいのは、失敗の責任は自分で背負う覚悟は持つということです。誰かに責任を取ってもらえると思いながらではなかなかうまくはいきません。「誰かがこう言ってたからこうした」という言い訳は失敗すること前提の心構えになってしまうので、自分で決めるということが大切だと思います。いきなり大きな成功は出来なくても、少しずつでも出来るようになるために頑張っていきましょう!常識に囚われず、自由にやってください。

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