THE ROOTS

INTERVIEW

志ある者は必ず事を達せられる

大橋秀男

株式会社ドリーム大橋秀男

略歴

1962年生まれ。愛知県出身。中京大学中退後、海外を放浪しバックパッカー生活を経験。帰国後、通販会社に5年間勤務し独立。1990年、有限会社ドリームを設立。その3年後、株式会社に転換。すべての商品を専門家と共同開発することをコンセプトとし、独創性あふれるユニークな商品群が注目を集める。

現在の仕事についた経緯は?

父親が電気屋を営んでいたこともあり、いつか自分も経営したいという気持ちは漠然とありました。そんな中、高校時代に『サハラに賭けた青春―上温湯隆の手記』を読み、強い衝撃を受けました。その後も、旅や冒険への渇望は枯れることがなく、20歳の時に海外諸国をヒッチハイクで放浪する旅に出ます。当時は携帯も無かったので、計画的ではなく、その時々で「自分がどう感じ、どう動くのか?」を試してみたかったのです。しかし、現実は思い通りにはいきませんでした。これといった達成感も得られないまま帰国すると、日本はちょうどバブル景気に沸いていて、物欲・金銭欲に流される社会にどうもなじめませんでした。そんな時、恩師である先生から「日本人として資本主義を実践できないなら、エスキモーになるか、アマゾンにでも行ってこい!」と自分の価値観を一蹴されまして、この言葉で何か商売をやりたいと起業を決意しました。
そこからは新聞や書籍を読み漁って、企業や社会への学びを深めるため通販会社へ就職します。仕事に追われる日々が続いて4年が過ぎた1990年2月に『信念の魔術』という本に出会います。簡単に言うと「想いは叶うのだ」という内容の本。これが起業を実現させるきっかけとなりました。そこには「想いを“信念”にまで高めて期限を決める」とありまして、この文面に強く胸を打たれました。ぼく自身いつ起業するか期限を決めていなかったことに気づき、夏までに起業すると決意します。そして27歳夏前の6月15日にドリームを設立しました。

仕事へのこだわり

個人的に好きな言葉は「仕事と思うな、人生と思え」「自ら機会を創り、機会によって成長せよ」ですかね。27歳で起業し、創業の原点「我、いったい何ぼのもんじゃい」の想い、自己の可能性への挑戦みたいな感じで始めたので、あるセミナーで「あなたが会社で命を削って作っているものは何か?」という問いに「大橋 秀男」と記入し、「それでよし!」と言われた事を今でも鮮明に覚えています。結局ぼくにとって、仕事は手段だったと言う事ではないかと思います。仕事を通じて人の役に立つ、仕事を通じて出来ない事を出来るように努力し、潜在能力を開花させる。まだ見ぬ未来の自己に遭遇する期待や喜び、エゴではない他者貢献という大我。こういったものは、趣味や遊びの中から得ることは難しいでしょう。結局、自分の全人格が投影された証として仕事の成果となりますから、仕事一つひとつのこだわりというより、仕事に人格を投影させ、より良き物を、高き人格を、深き思想を、拡い価値観を創って行き続けるという感じですね。人生の中では、「夢」「誠実」「情熱」という価値観を大切にしていきたいと思っています。「夢」はドリームの社名にも投影されています。何事も誠実に嘘のない、真摯な姿勢で、情熱をもって努力していく姿勢こそが、「生きてて良かった」と思える人生になるのではないかと考えています。

若者へのメッセージ

世の中が成熟化し、生まれた時から比較的何でも揃っている家庭の中で、欲求そのものが湧きにくい環境なのかと感じています。そういった意味では「好奇心」の役割はすごく大切だと思います。「好奇心」は「これどうなっているのだろう?」という心の状態ですが、これは、今自分が知っている枠の外にある事、つまり「知らずを知る」ことから始まります。自然や先生、両親や本等、先ずは自分の興味や関心、欲求が湧いて来た事を逃さず探究して、「なるほど」と感じる感性を深めていく感じです。知的探求だけでなくとも、スポーツや芸術においても同様なことが言えると思います。これは仕事でも同じですが、「今している事そのものが、楽しい」「今している事に、意味や価値を感じる」「今している事が将来の可能性を広げる事に繋がる」これらが、有意義で充実した人生を送るための秘訣ではないかと思います。何か打ち込める事を見つける事ですかね。

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