THE ROOTS

INTERVIEW

臨機応変

竹前友勝

平和商事株式会社 竹前友勝

略歴

中央大学経済学部卒業。某大手ゲームメーカーに入社。2008年から家業に従事。2013年に代表取締役就任。業界団体や地域団体の役職にも就き、奮闘中

現在の仕事についた経緯は?

親が60歳になる手前で、金融機関から後継者についての説明を求められたらしく、当時、大阪で働いていましたのですが、戻ってくるように言われました。
学生時代も社会人になってからも、全く継ぐ気は無かったのですが
親の会社が危機的状況に陥ってしまうのは気が引けて退職を決意しました。
もう少し会社の状況が理解できていれば、考え直していたかもしれないですね。
何十万・何百万、という機械を販売していたところから、
1枚あたり〇〇円〇〇銭のハコ、というギャップに最初は戸惑いました。

仕事へのこだわり

ゲームセンター向けにゲーム機器を販売していたのですが
営業先の決裁権限を持っているオーナーさんや社長さんは、
どちらかというとゲームセンターで遊ぶ世代ではない。
イコール、ゲームの面白さを説明したところで、??となってしまう。

つまり、お客さんのお店の立地や客層を理解した上で
そこに適した機械を勧め、理解していただく必要があったんです。
変な話ですが、自社の商品が合わない店舗もあるわけで
他メーカーさんの商品の方が良いかもしれません、なんて話をすることもありました。
ただ、それがうまくいった時には信頼されましたね。
「次に勧めてくれた製品は絶対買うよ」と。

今の仕事ですと
私たちは、ハコを作っていますが
『函』を売る仕事ではなく、
『お客様の製品・商品が購入され、最終消費者にたどり着くまで』
の価値・質を高める仕事をしています。

パッケージは、あくまで中間。
中に入っている、お客様の商品・製品が売れてくれないと
ハコは必要なくなってしまいます。

お客様はまず、どうしたら買ってもらえるのか(たくさん売れるか、高く売れるかも含め)を考えますよね。
購入する方は、商品の価値やこだわり(お店のブランドを含む)を評価するから、買ってみようと思う訳です。
(そして、その商品を誰かに贈ろうと思った時には
 その商品そのものだけではなく、包装も重要な要素になります。)
贈られる方は、貰ったものがどういうものなのかが理解出来れば
贈り手の気持ちも一層伝わります。
ただの〇〇ではなく、こだわりの〇〇を貰った!と感じるのです。

私たち(B)は、お客様(B)、購入する方(C)、さらに贈られる方(C)まで
「きちんと伝わること」が大事だと思っています。

若者へのメッセージ

就職活動中の自己分析などで
自分で自分はこうだ!と決めつけすぎてしまうと、
少し上手くいかなかったときに
仕事が合わないとか、向いていないとか
自分は違うことがやりたかった、と思ってしまって
仕事を続ける気力がなくなってしまいます。
そこで開花するかもしれない才能に気付けずに
辞めてしまうのは、とても残念なことです。

私たちのような小さな町工場だって
自分たちの作るものに誇りをもって
日々、向上心をもって頑張っています。

皆さんも、
希望通りの業種や職種になれなかったとしても
まずは、今いる場所でベストを尽くしてみてください。

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