THE ROOTS

INTERVIEW

お互いを認め合うこと

林 高生

株式会社エイチーム林 高生

略歴

1971年生まれ。岐阜県出身。中学卒業後、新聞配達やビルの窓清掃など、20代前半までさまざまなアルバイトを行う。1994年、23歳でプログラマーとして独立。1997年、個人事業でソフトウェアの受託開発を開始し、2000年に有限会社エイチームを設立。2004年に株式会社に組織変更。2012年4月に東証マザーズ上場後、わずか233日で東証一部へ市場変更を行い、注目を集めた。

現在の仕事についた経緯は?

私が現在の道へ進む最初のきっかけは、小学生の頃に遡ります。当時子ども向けに発売されていた「ぴゅう太」というパソコンのおもちゃがあり、そのプログラミングに熱中したことが、パソコンとの最初の出会いでもありました。中学に進学する頃にはさらにヒートアップしていき、寝るのも惜しまず作業に没頭した結果、成績も悪くなる一方。挙げ句、高校受験にも失敗し、アルバイトをしながら大検の勉強に励む日々を送ることになったのです。

その頃から思い描いていたのは、「社長になってお金持ちになりたい」という漠然とした夢でした。そして19歳の頃には友人に塾講師を頼み、学習塾の事業をスタート。当然、すぐに軌道に乗ることもなく業績は赤字続きです。新聞配達や清掃、引越しのアルバイトなどを掛け持ちしながらやりくりをし、最終的に60名ほどまで生徒が増えたところで自ら身を引きました。どうせなら自分の得意分野であるプログラミングを活かして仕事をしようと思い至ったのです。

仕事へのこだわり

そして1997年に個人事業としてエイチームを創業。初めは月収が200万円に達するほど順調な滑り出しで、自ずと人手も足りなくなり、雇用も始めていきました。その3年後の1999年には、皆さんも聞き馴染みのあるiモードのサービスが世間に進出し、モバイルサイトを構築する受託案件も増加していきます。忙しなく作業に追われ、来る日も来る日も下請けの仕事をこなす毎日。しかし下請け業務では、自分が本当にやりたい仕事はできません。それは一緒に働くエンジニアも同様で、当時の事業の在り方に疑問を持つようになっていきました。その思いが自社のサービスを始める転機となり、会社は「やりたいことをやる」方向に大きく舵を切っていったのです。

2002年にはモバイル向けのゲーム開発に着手し、2006年からはライフサポート事業をスタート。流行に左右されてしまうゲーム開発と違い、ライフサポートの事業は新たな柱になると期待しました。当時、私自身が引越しを考えていたこともあり、業界の料金比較サイトに勝機を見出したのです。

最近ではスマートフォンの時代が定着し、ソーシャルゲームのマーケットはさらに拡大を続けていくでしょう。これまでも多少の浮き沈みはあったものの、当社の事業はライフサポート事業を含めた2軸で成り立つもの。今後も安定した増収増益が見込めると思っています。
幸せは永続的なものではないかもしれませんが、だからこそリスクマネジメントを徹底し、事業を続けていきたい。そして世の中に求められるものは何かを模索し続ける中で、自分が納得できる仕事をしていきたいと思っています。

その中で大切にすべきことは、何よりもイタズラ精神です。当社のサービスを見てもわかる通り、良い意味でイタズラ精神があるからこそ、人を驚かせるヒット商品が生まれるものだと思うからです。

若者へのメッセージ

若いうちは道に迷い、沢山の壁に当たることもあるかもしれませんが、とにかく自分を信じてあげてください。私自身も自分の決めた道を信じて、これからも邁進していきたいと思っています。

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