THE ROOTS

INTERVIEW

昨日の不可能を、今日可能にする

鈴木貴史

株式会社MyRefer鈴木貴史

略歴

1988年生まれ。和歌山県出身。 静岡大学を卒業後、2012年に新卒で株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。 ITネット業界を中心に企業の採用を支援した後、新規事業企画に従事。 2014年、グループ歴代最年少で社内ベンチャーを設立。1億円の社内出資のもと国内初のリファラルリクルーティング事業 MyReferを立ち上げる。 2018年、事業譲渡によりMBOを経て完全独立。 パーソル初となるスピンオフベンチャー株式会社MyReferを設立、代表取締役社長に就任。 2018年に国会内にて「職場体験からの働き方改革」研究会を設立 Founder(発起人)として日本企業のエンゲージメント向上を支援。

現在の仕事についた経緯は?

私は、和歌山県の片田舎にて「室町時代から600年以上続く寺」の家系にて生まれ育ちました。歴史ある田舎のお寺ということもありルールに厳しい環境で育ち、その反動から「自分でルールを創造したい、新たな概念を残したい」という想いにかられるようになり、後世に名を残せるような領域で突き抜けることを考えていました。

高校・大学とバンド活動やボーカル活動に精力を注いでおりましたが、アーティストの領域は必ずしも質の高いコンテンツが即時にヒットする世界ではないなという違和感を持ち、本当にいいコンテンツがヒットし、リアルタイムに世の中を変えられるチャンスがあるビジネス領域に興味を持ちました。

それから、社会のインフラとなるような新たな概念を生み出すべく、起業家を志すようになりました。

仕事へのこだわり

失敗を恐れずにチャレンジし続け、0から1を生み出していくことですね。

インテリジェンスには、起業するための登竜門として入社しました。1年目から「人と違うことをする」「人の2倍思考・行動する」「常に0→1を生み出す」ことを念頭に仕事のみにコミットし、同期300名の中で新人賞を取りました。土日は友人を巻き込んでいつもSkypeにてビジネスモデルのブレストをしていました。

2年目からは社員5000名の中でNo.1を取ろうと更に仕事のみに没頭し、結果的に年功序列にも負けず全社最速でマネジメントを任せていただけることになりました。よく「鈴木さんはそれだけ働き詰めで、仕事のストレスをどうやって解消してるんですか?」と聞かれることが多かったのですが、「仕事のストレスは仕事(成果)でしか解決できない」と考えていました。

入社3年目はインテリジェンス内の社内ベンチャー創出プログラム「0to1]に挑戦し、結果的にインテリジェンス史上歴代最年少で1億円の出資のもと事業を立ち上げる切符をいただくことができました。「日本の転職採用市場は本質的なマッチングが起こっていない」という課題認識から、人と人との繋がりを活かした新たな採用手法「リファラル採用」という概念を提唱し、MyReferをリリースしました。本当に入社して3年間は全ての土日を費やして1080日間働き詰めでしたね(笑)。

社内ベンチャーとしてMyReferを続けていく過程で、既存の概念をディスラプトする新たな概念は大企業ではなくスタートアップだからこそ実現できると感じるようになり、このようなイノベーションのジレンマをインテリジェンスの経営陣も理解していただいた結果、2018年にMBOによりスピンオフをする運びとなりました。

現在はスタートアップ企業としてHR市場に新たなルールを生み出すべく、ビジョナリーカンパニーを目指して挑戦し続けています。

若者へのメッセージ

『イノベーターはクレーマーであれ』というのが私の考えです。
人間は大人になるにつれて認知バイアスが強くなり、既存の概念やルールに疑問を持ちにくくなります。イノベーターには子どものようなある種のピュアさが必要ではないかと思います。幼少期は「空が青いこと」「海の水が辛いこと」「信号がなぜ青いのか」などなど、身の回りのありとあらゆる事象に疑問を持ち、「なぜ?」と深ぼっていなかったでしょうか?

いつからか大人になるにつれ人は疑問を持たなくなります。物事を掘り下げなくなる、わからないをわからないまま素通りしてしまう、興味の幅が狭くなってしまうのです。その結果、抽象化思考が薄くなり、イノベーションが起きづらくなります。

終身雇用が崩壊し、テクノロジーが進化し、Z世代が社会進出するに伴い、従来の『当たり前』がドラスティックに変わる兆しを見せています。こんな時代だからこそ、次世代のルールを創っていく若い皆さんが、『これまでの当たり前』を疑う必要があると考えます。

私自身も皆さんに負けないよう、世の中に対してクレーマーであり続け、新たな社会価値を創出し続けていきます。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。