THE ROOTS

INTERVIEW

前向きに

市川由紀夫

合同会社 Daddy's Office 市川由紀夫

略歴

1971年生まれ。埼玉県出身。小学生の時に独学でプログラミングを習得。学生時代は音楽活動に熱中する。大学卒業後はIT企業に就職。その後、NTTグループ企業に転職し、ネットワーク研究用ソフトウェアの開発を担当。さらにソニー(株)のグループ企業でソフトウェアやクラウドサービスの開発に携わる。2019年4月に独立。

現在の仕事についた経緯は?

ごく自然な形で、気が付けばプログラマーという職業に就いていました。

小学生の頃にゲーム開発に興味を持ち、独学でプログラミングを学び始め、自分が熱中できることを仕事にしたいと思い、大学卒業後はIT企業に入社しました。

私が社会人になった1995年は、インターネット時代の幕開けのような時期で、ソフトウェア開発も、その手法やビジネスモデルなど、とても大きな変革が始まった年でした。
次から次へと新しい技術が出てくる中で、その流れに乗り遅れないように、必死で仕事をしながら自分の技術力を磨く毎日でした。

しかし、転職を繰り返しながら、多くの仲間と仕事を共にし、様々なシステム・ソフトウェアの開発を行っていくうちに、他人が決めた仕様に沿ったソフトウェアを開発するのではなく、自分で考えたものを自分で作って、自分でユーザに届けたい。そんな思いが強くなり、社会人生活20年を過ぎた2019年4月に独立しました。

仕事へのこだわり

絵画や彫刻、音楽などには、広く一般に販売するために、安価に大量生産されるものもあれば、少人数の職人の手によって生み出される芸術作品もあります。

プログラミングも、これら絵画や音楽などと同じだと、私は考えています。

同じ仕様書に基づいて、同じ動きをするソフトウェアが出来上がったとしても、それをプログラミングしたプログラマーの能力や経験、閃きによって、そのソフトウェアの価値は大きく異なるものになります。
私は、大量生産される安価な作品ではなく、職人によって生み出される芸術作品を作り出すことを常に意識して、ソフトウェア開発を行っています。

ただし、それが自己満足に陥ってしまっては、よい作品にはなりません。
顧客やユーザが望んでいるものは何か。ときには言葉や仕様書には明示されていない、潜在的な要求を探り出して、それを高次元で実現する作品を作り上げる。これを達成し、顧客やユーザの喜ぶ顔を見ることができたとき、とてつもなく大きな喜びが湧いてきます。

それを実現するためには、日々の努力によって、自身の技術力を向上させ、経験を積むことが不可欠ですが、最も重要なポイントは、作品の制作過程で、「自分が楽しめているかどうか」です。

いくら時間をかけても、自分が熱中できず、楽しめていない状態で作り上げた作品では、ユーザを感動させることはできません。

自分が楽しみながら、技術を磨き、顧客やユーザが喜ぶ作品を作り上げる、このポイントを忘れずに、日々楽しく仕事をしています。

若者へのメッセージ

自分が時間を忘れて没頭できるものは何か。

普通の人は、人生のほとんどの時間を、仕事に費やすことになります。その膨大な時間を、つまらないことに費やすのは非常にもったいない、と思うのです。

どうせなら、楽しく、自分が成長できることに時間を使いたい。

私の場合は、それがプログラミングでしたが、誰にでも子供のころに夢中になったものが、1つや2つはあるはずです。
時間を忘れてしまうほど熱中できることが仕事になったら、こんなに素晴らしいことはないと思いませんか?

すぐに実現することは難しいかもしれませんが、それに向かって努力をすることで、人生は非常に有意義なものになるはずです。
人生100年といわれている時代。思いっきり楽しく仕事をしていきたいですね。

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